King, Carole (キャロル・キング)
60年代前半は夫Gerry Goffinとブリルビルディングのソングライターとして活躍、70年代にはシンガーソングライターの時代を切り拓いたのが、Carole King。
42年ニューヨーク・ブルックリン生まれ。Neil Sedakaの「おゝ!キャロル」が彼女のことを歌ったというのは有名な話。Goffin-Kingとして、Shirelles「Will You Love Me Tomorrow」、Steve Lawrence「Go Away Little Girl」、Bobby Vee「Take Good Care Of My Baby」、Little Eva「The Loco-Motion」と4曲ものNo.1ヒットを出した(しかも、この内の2曲はカヴァーもNo.1に)。
ソロ2作目の「Tapestry(つづれおり)」は、「What’s Going On」と並んで時代を変えた名盤(リアルタイムではありませんが)。私はカセットテープに録って、よく聴きました。15週連続No.1、Best200に318週チャートイン、世界で2500万枚以上売れた。90年、ロックの殿堂入り。
5212、5224、5225以外は「Her Greatest Hits: Songs Of Long Ago」(78年4位)」に収録。今でこそ、Long Agoの曲だけどねえ(笑)。
05212 It Might As Well Rain Until September (泣きたい気持) 62年22位
ブリルビルディング時代唯一のTop40ヒット。Bobby Veeのために吹き込んだデモテープが、本人のレコード発売に結びついたらしい。よくできたガールズ・グループの曲って感じ。それにしても9年後の「つづれおり」との距離の遠さに驚く。
05213 It’s Too Late (イッツ・トゥ・レイト(心の炎も消え)) 71年1位
この曲のどこが好きかっていうと、♪It’s too late, baby, it’s too late, now darlin’, it’s too late.♪って、終わるところ。そこを聴きたくてこの曲を聴く。あと、めくるめく間奏も最高!
5週連続No.1、グラミー賞レコード・オブ・ジ・イヤー、ローリングストーン誌では469位。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1、ゴールドディスク。
https://www.youtube.com/watch?v=mQHqcflgXo0
05214 I Feel The Earth Move (空が落ちてくる/アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ) 71年1位
5213のB面。「つづれおり」ではA面の1曲目。アルバムの中では一番激しい。邦題が原題の♪I feel the earth move under my feet♪の所ではなくて、その次に出てくる♪I feel the sky tumbling down♪の方を採っているのは何故だろう? この曲も間奏が好きなんだよな。
05215 So Far Away (去りゆく恋人/ソー・ファー・アウェイ) 71年14位
A面2曲目。アコギはJames Taylor。「きみの友だち」は彼でNo.1に。
05216 Smackwater Jack (スマックウォーター・ジャック) 71年14位
5215のB面。ここまでは「つづれおり」より。シャッフルビートが楽しいナンバー。ホントにこのアルバムの演奏はいいなあ。
05217 Sweet Seasons (スウィート・シーズンズ) 72年9位
やはりNo.1になったアルバム「Music」より。よくできた曲だなあとは思うんだが、あまり食指は伸びないかなあ。
05218 Been To Canaan (なつかしきキャナン) 72年24位
ほんわかしてて、いい曲だなあ。ボンゴ?がポコポコ行ってて。キャナン(カナン)は、聖書の約束の地、乳と蜜の流れる場所のこと。私は行ったことがあるって、どこのことなんだろう? アダルトコンテンポラリーチャートNo.1。
05219 Believe In Humanity (ヒューマニティー) 73年28位
ブラスセクションをフィーチャーしたソウルっぽい曲なんだけど、彼女の本領なのかは?
05220 Corazon (コラソン) 73年37位
タイトルはスペイン語で「心」という意味。全編スペイン語の曲。こちらもブラスの入ったラテンソウル風? ちょっと迷走してる感じが…。
05221 Jazzman (ジャズマン) 74年2位
5221と5222は久々のNo.1アルバム「Wrap Around Joy(喜びにつつまれて)」より。Tom Scottのサックスを全編にフィーチャーしてて、わかりやすくなった。
05222 Nightingale (ナイチンゲール) 75年9位
やっぱりこの頃の曲はなつかしいなあ。ポップで流れるようなメロディが好み。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1。
https://www.youtube.com/watch?v=_8k_NUEuGMo
05223 Only Love Is Real (オンリー・ラヴ・イズ・リアル) 76年28位
なんか先祖返りした感じのいい曲だ。もう少しヒットしてもよかったんじゃないの? アダルトコンテンポラリーチャートNo.1。
05224 Hard Rock Cafe (ハード・ロック・カフェ) 77年30位
コロラド出身のバンド・ナヴァロをバックに、メキシカン(マリアッチ)風の楽しいナンバー。あのハード・ロック・カフェとは関係ないよね?
05225 One Fine Day (ワン・ファイン・デイ) 80年12位
最後のTop40ヒットはChiffonsの曲(63年5位)のセルフ・カヴァー。Carole Kingというと、どうしても「Tapestry」のイメージになるが、キャリアを考えると、こういう楽しいナンバーも本領なんだよね。これで5212に戻るって感じだな。
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