Double (ドゥーブル)

　これは懐かしいな。スイスのチューリヒ出身のポップ・デュオ。元々はジャズ畑の人たち。Roxy Musicのフィル・マンザネラと演っていたこともあるらしい。ところで、ドゥーブルというのはフランス語読みだと思うが、Wikiにはドーブレイと読むとあった。これは何語読み？

03063　The Captain Of Her Heart (キャプテン・オブ・ハー・ハート)　86年16位
　ピアノが印象的なジャジーなナンバー。ピアノを追いかけるように同じ旋律を歌うとことか、サックスの入り方とか、オシャレだったな。ジャケットには4人写っているけど、ホントは2人。英国での8位等、ヨーロッパで大ヒット、その後アメリカでもチャートインした。

Diesel (ディーゼル)

　「ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ」(鹿取洋子！)のディーゼルかなと思ったら、同じグループでした。何かジンギスカンとかアラベスクとかの同類だという印象だったんですが、オランダ出身の4人組のロックバンドだった。でも、この曲がアメリカでヒットしたのは覚えてないなあ。リーダーでドラマーのPim KoopmanはKayakというプログレバンドの元メンバーだが、どこがプログレ？

03060　Sausalito Summernight (サウサリート・サマーナイト)　81年25位
　「Goin’ Back To China」(アメリカでは最高位105位)にスゴい似てる。Ｂ級感漂うなあと思って何度も聴いていたら、妙に耳に残る曲なのに気づいた。間奏のキーボードは確かに元プログレ？

Device (デヴァイス)

　元Spiderの女性キーボーディストでソングライターのHolly Knight、ボーカルのPaul Engemann(88年にAnimotionに参加)、ギターのGene Blackによる3人組。86年ロスアンジェルスで結成も、1年で解散。Knightの作品にはPat Benatarの「Love Is A Battlefield」「Invincible」、Heartの「Never」、Scandalの「The Warrior」、Aerosmithの「Rag Doll」等がある。

03059　Hanging On A Heart Attack (ハンギング・オン・ア・ハート・アタック)　86年35位
　唯一のアルバム「22B3」からのヒット。キーボードをフィーチャーした80年代っぽいロックなんだが、サビとかはかなりディスコ系。まあ30位台でしょうね。

Deele, The (ディール)

　後にLaFaceレコードを創立し、ビッグネームとなったBabyfaceとL.A. Reidが在籍したR＆Bグループ。オハイオ州シンシナティ出身の6人組。元々はファンクバンドだったらしいが、よく知らない。

03047　Two Occasions (トゥー・オケイジョンズ)　88年10位
　BabyfaceとL.A. Reidというとまあいろんな人のプロデュースをしているけれど、最初に思い浮かぶのはBoyz II Menかな。これもその辺につながる音。当時は人並みに好きで聴いていたけれど、今聴き返すと、あまり興味がわく音ではないな。

Dream Academy, The (ドリーム・アカデミー)

　アメリカではヒット曲がないのでこのブログでは取り上げられないのだが、ものすごく好きなグループにPrefab Sproutがある。同じ頃同じようなイメージでとらえていたのが、このDream Academy。Prefab Sproutには及ばないけど、その透明感が好み。女性メンバーがいるところも共通。1stはよく聴いた。83年ロンドンで結成された3人組。

01679　Life In A Northern Town (ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン)　85年7位
　Nick Drake(もこのブログでは紹介できない！)に捧げられた名曲。美しいメロディ、オーケストラ・アレンジのフォーク・ロック。アレンジからはNick Drakeに通じるものを感じるなあ。

01680　The Love Parade (ラヴ・パレード)　86年36位
　1stアルバムから2曲目。共同プロデュースはPink Floydのデヴィッド・ギルモア。コーラスの感じも含め、こっちの方がPrefab Sproutっぽいね。途中のアコーディオンも好み。このブログでも60年代のソフトロック・グループParadeを紹介したことがあるけど、その辺にも通じるものがある。

Dupree, Robbie (ロビー・デュプリー)

　70年代後半から80年代初頭にかけてのアメリカはAOR化が進んだ時代(と同時にディスコ化も進行)だったが、このRobbie Dupreeもその中の1人。私はブルーアイドソウルとは呼ばない。46年ニューヨークのブルックリン生まれ。

01505　Steal Away (ふたりだけの夜)　80年6位
　DoobieというかMichael McDonaldのもたらしたインパクトは大きかったんだろうね。この曲も「What A Fool Believes」を思い出す。髭の感じも似てるしなあ。心地いいけどね。

01506　Hot Rod Hearts (ホット・ロッド・ハート)　80年15位
　1505と同じデビューアルバムより。ジス・イズ・AOR。Robbie Dupreeはグラミー賞のベスト・ニュー・アーティストにノミネートされたが、その後は鳴かず飛ばずだったな。

Dolby, Thomas (トーマス・ドルビー)

　マッド・サイエンティストみたいなイメージがある。80年代テクノポップを代表するアーティストの1人。58年に考古学者の息子としてロンドンに生まれる。Dolbyはドルビー・システムからついたニックネーム。ForeignerやDef Leppard、George Clinton等のレコーディングに参加したり、映画「Howard The Duck」のサントラを手掛けたりもしている。しかし、何と言っても彼の最大の功績は、Prefab Sproutの珠玉の名盤「Steve McQueen」をプロデュースしたことでしょう(その後の作品も彼のプロデュース)。

00825　She Blinded Me With Science (彼女はサイエンス)　83年5位
　彼自身が「私が今まで書いた中で最もくだらない歌」と言っているが、それもわからないことはない。当時の典型的テクノポップ。ボーカルがリキんでるのがおかしい。
　ところで、何故か私は彼の3rdアルバム「Aliens Ate My Buick」(宇宙人が登場するB級SF映画を模したジャケット)を持っているのだが、何故買ったのか全く思い出せない。今聴くと結構ファンク。

Dore, Charlie (チャーリー・ドア)

　「Pilot Of The Airwaves 」の一発屋。56年ロンドン生まれの女性シンガー、ソングライター、女優。81年の世界歌謡祭に参加していること(日本武道館で開催。Charleneの時に書き忘れたが、彼女は84年に参加)、Tina Turner、Celine Dion、Barry Manilow、Sheena Easton等に曲を提供していることぐらいしか、情報がない。

00557　Pilot Of The Airwaves (涙のリクエスト)　80年13位
　「涙のリクエスト」と言えば、もちろんチェッカーズだが、それより前にヒットした同名異曲。ラジオのディスクジョッキーに向かってリスナーから歌いかける優しい曲。自分の10代はホントにラジオとともにあったわけだが、この数年後には音楽界はMTVに席巻され、全く様相を変えてしまうのだ。

De La Soul (デ・ラ・ソウル)

　1stアルバムの「3 Feet High And Rising」を聴いた時は、ホントに新しいラップが出て来たと感じた。怖くないラップ、軽いノリのおたくっぽいラップってのが新しかったんだろうと思う。アルバムは24曲入りで、とにかく雑多。以前紹介したDigable Planetsや私のいち押しBlack Eyed Peasとかへの影響も大。
　87年ニューヨーク、ロングアイランドで結成された3人組。スチャダラパーと親交があるとWikiに書いてあったが、さもありなんって感じ。その後ギャングスタ・ラップが主流になっていく中では苦戦してしまうが。

00554　Me Myself And I (ミー・マイセルフ・アンド・アイ)　89年34位
　Funkadelicの「(not just) Knee Deep」をサンプリングしている。Top40ヒットとしては初めてのカセット・シングルのみのリリース。R&BチャートNo.1、ゴールドディスク。
　アルバムの中ではSteely Danの「Peg」をサンプリングしている「Eye Know」とか「Say No Go」が気に入ってる。「Transmitting Live From Mars」(フランス語の語学教材をサンプリングしている)ではTurtlesの「You Showed Me」を無断で使用したと訴えられて負けている。しかし、Turtlesってのも訳の分からない選曲だなあ。

Danny Wilson (ダニー・ウィルソン)

　「ミュージック・マガジン」の2006年8月号の特集は「アズテック・カメラとネオアコ」だった。昨日紹介したEBTG以外に、私が大好きなプリファブ・スプラウトとかペイル・ファウンテンズとかが紹介されているが、アメリカでのヒット・シングルのあるグループはほとんどいない。その中で、珍しくTop40ヒットを持つのがダニー・ウィルソン。
　人名のようだが、グループ名。フランク・シナトラの52年の映画「Meet Danny Wilson」から採ったそうだ。その前の名前は何とSpencer Tracy(米国の名優ですね)だった！　Gary Clark率いるスコットランド出身の3人組。プリファブ・スプラウトにも似た美しく透明感のある曲が印象的。アルバム2枚(どっちも買ったが)であっけなく解散。

00306　Mary’s Prayer (マリーズ・プレイヤー)　87年23位
　当時も言われたけれど、スティーリー・ダンを思い出させる洗練されたメロディとアレンジ。知る人ぞ知る名曲です。本国イギリスでは最初は不発、アメリカでヒットして再発となり、3位まで行った。後にキャメロン・ディアス主演の映画「メリーに首ったけ」にも使われた。