Dr. Hook (ドクター・フック)
元々Dr. Hook And The Medicine Showの名前で活動していた彼らは、毒のある曲ばかり演る連中だったのに、いつの間にか毒にも薬にもならない(は言い過ぎかもしれないが)AORばかり演るグループになってしまったという印象がある。
68年ニュージャージー州で、Ray Sawyer(レイ・ソーヤーという名前がレオ・セイヤーみたいだと思ってた)を中心に結成の7人組。Rayは自動車事故のためにアイパッチをしており、ピーターパンのキャプテンフックからの連想でDr. Hookと呼ばれるようになった。
全曲「Dr. Hook Greatest Hooks」に収録。
03141 Sylvia’s Mother (シルビアズ・マザー) 72年5位
女の子の家に電話をかけると、お父さんやお母さんが出てきて苦労したという昔話を、最初からケータイがあった今の若者に話すことがある。で、この曲も、結婚のために旅立つシルビアに電話をかけて、さよならを言おうとするんだが、お母さんが彼女を電話に出してくれない。そこに「あと3分話すには40セント入れて下さい」という交換手の声が挟まれるという、泣ける名曲。そう言えば、Bon Joviもカヴァーしてます。ゴールドディスク。
03142 The Cover Of “Rolling Stone” (憧れのローリング・ストーン) 73年6位
有名なアメリカのロック雑誌「Rolling Stone」の表紙を飾りたいと夢を語る曲。歌の中では死んでから表紙になるのだが、彼らはこの曲がヒットして、その夢を実現させた。一瞬のギターソロが可笑しい(クレイジーキャッツにもこういうのあったよね)。こちらは沢田研二がカヴァーしてます。ゴールドディスク。
03143 Only Sixteen (あの娘はたったの16才) 76年6位
久々のヒットはほのぼの路線。もちろんオリジナルはSam Cooke。エンディングが好きだった。この曲以降のクレジットはMedicine Show が取れてDr. Hookに。ゴールドディスク。
03144 A Little Bit More (もうチョットだけ) 76年11位
70年代半ばの音だなあ。カントリー風味のやさしいバラード。これが70年代後半になっていくと、どんどんAOR化していくんだよな。ところで、Dr. Hookというと日本で人気があったというイメージはないんだが、何故かどの曲にも邦題がついている。
03145 Sharing The Night Together (めぐり逢う夜) 78年6位
この辺でヒットのコツをつかんでしまった感がある。ほのぼのしてるのはいいんだけどさ。ゴールドディスク。
03146 When You’re In Love With A Beautiful Woman (すてきな娘に出会ったら) 79年6位
Dr. Hook meets Disco(George McCrae?)みたいな曲だな。よくできてます。これもゴールドディスク。
03147 Better Love Next Time (愛がいっぱい) 79年12位
みんな同じに聴こえるけれど、みんなよくできてるなあ。70年代後半のこの手はちょっと抵抗あるんだが。
03148 Sexy Eyes (セクシー・アイズ) 80年5位
AOR化とか、最後は悪口書くつもりだったんだけど、いつまで経ってもいいじゃない。この曲は何故か私が一時ハマっていたクレイジーケンバンドのアレンジを思い出した。ホント良質なポップスだわ。前言撤回。これまたゴールドディスク。
03149 Girls Can Get It (愛しのガール) 80年34位
これはちょっとキャッチーさに欠けるかな。
03150 Baby Makes Her Blue Jeans Talk (ブルー・ジーンズ・エンジェル) 82年25位
最後のTop40ヒット。ほのぼの路線になっても、Dr. Hookならではという個性のあるグループだった。しかし、このルックスでは残念ながら日本ではウケないだろう。


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