Carpenters (カーペンターズ) 2/2(1973-1981)
昨日に引き続き、Carpenters。日本での最大のヒット曲「イエスタデイ・ワンス・モア」が当時は嫌いだった。あまりに完成度が高く、中庸だったからだろう。訳の分からない比喩だが、「男はつらいよ」のシリーズが嫌いだったのと一緒だ。今ではそういうこだわりは全くないけれど。
古き良きアメリカの清廉潔白な兄妹を演じるウラで、リチャードは薬物依存症に、カレンは拒食症にかかっていたというのは哀しい話だ。
01921 Sing (シング) 73年3位
元はTV番組「セサミ・ストリート」の挿入歌。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1だが、当時はこれは童謡か?と思った。ライブ盤には日本語ヴァージョンもあり。1922とこの曲が入っていたアルバム「Now And Then」の赤いアメ車のジャケは印象に残ってるなあ。ゴールドディスク。
01922 Yesterday Once More (イエスタデイ・ワンス・モア) 73年2位
「♩エブリ・シャラララ、エブリ・ウォウウォオ♩」、上にも書いたように当時は嫌いだった。リチャードとジョン・ベティスの曲。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1、ゴールドディスク。
01923 Top Of The World (トップ・オブ・ザ・ワールド) 73年1位
確か日本で先にシングルカットされた。1枚前のアルバム「A Song For You」(1918〜1920が入っている)の曲で、アメリカでは後からカットされ、2曲目のNo.1に。Lynn Andersonのカヴァーも一足先にヒットしている。王貞治選手のお気に入りの曲と紹介されていたのを覚えているが、今考えると単に「世界の王」のシャレだったんだろうなあ。あまりに人畜無害。ゴールドディスク。
01924 I Won’t Last A Day Without You(愛は夢の中に) 74年11位
1923と同じ「A Song For You」に収録。Paul Williams & Roger Nicholsの曲としては3曲目のヒット。今頃になって気づいたのだが、私は単にリチャードの自作曲が苦手だったんだな。Cメロの展開が面白い。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1。
01925 Please Mr. Postman (プリーズ・ミスター・ポストマン) 74年1位
3曲目で最後のNo.1はあまりにも有名なMarvelettesのNo.1ヒットのカヴァー。同じ曲が別のアーティストでNo.1になったのは、「Go Away Little Girl」(63年/71年)、「The Loco-Motion」(62年/74年)に次いで3回目。
楽しいアレンジ。ビデオはディズニーランドで撮られている。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1、ゴールドディスク。
01926 Only Yesterday (オンリー・イエスタデイ) 75年4位
「Yesterday Once More」とか「Now And Then」のオールディーズのカヴァーとか、どんどん懐古趣味的になっている気がしたが、この曲もYesterday。完成度は高いが、この頃からヒットチャート的には翳りが見え始める。リチャードとジョン・ベティス作。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1
01927 Solitaire (ソリテアー) 75年17位
Neil Sedaka作の名曲。今ひとつヒットしなかったのは地味だったせい? もっとドラマティックな作りにした方がよかったのかしらん。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1。
01928 There’s A Kind Of Hush (All Over The World) (見つめあう恋) 76年12位
Herman’s Hermits67年のヒット曲のカヴァー。トランペットの音が楽しいグッドソング。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1
01929 I Need To Be In Love (青春の輝き) 76年25位
後に日本でドラマ「未成年」のエンディングテーマに使われてヒットした(「Top Of The World」も使われていた)。正当派カーペンターズの曲って感じなのに、あまりヒットしなかったのは、やはりアーティストパワーの衰えのせいか? アダルトコンテンポラリーチャートNo.1
01930 All You Get From Love Is A Love Song (ふたりのラヴ・ソング) 77年35位
この曲もよくできているが、ちょっと地味かな。間奏のサックスはトム・スコット。
01931 Calling Occupants Of Interplanetary Craft (星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)) 77年32位
一時正体はBeatlesとも言われたカナダのバンドKlaatuがオリジナル。SFチックな組曲風の作品。「Star Wars」の年だから、その辺にあやかったのかな?
01932 Touch Me When We’re Dancing (タッチ・ミー) 81年16位
83年にカレンが亡くなったため、最後のTop40ヒットとなった。オリジナルはマッスルショールズのセッショングループBamaの79年のマイナーヒット。サックスはトム・スコット。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1(通算15曲目)。
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