Bowie, David (デビッド・ボウイ)
Bowieの10年ぶりの新譜が出たと随分話題になっていたので、思わず買ってしまった。私がBowieの新譜を買うのは20年ぶり! かつてBowieは私にとってアイドルだったけれど、ホントに好きだったのは「Ziggy Stardust」(屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群)から「Heroes」(英雄夢語り)まで。このブログはアメリカのTop40ヒットを紹介するブログなんで、結構好きなヒット曲が欠落しちゃうんだよなあ。
ところで、大島渚監督が亡くなってBowieが追悼コメントを出していたけれど、この2人は似てるんじゃないかな(と無理矢理言ってみる)。常にアヴァンギャルドで、作風がコロコロ変わるところが。新譜のジャケットで「Heroes」を使うセンスもどこか似てません? 大島監督も病に倒れた後、「御法度」で復活したけれど、Bowieも「The Next Day」で復活したし(「御法度」は結果的に遺作になってしまったので、あまりいいアナロジーじゃないな)。
47年ロンドンのブリクストン生まれ。本名David Jones。Monkeesのメンバーと同名なのを嫌がって、Bowieにした話は有名。96年ロックの殿堂入り。2002年にBBCが大衆の投票で決めた「100人の偉大な英国人」(すごく変なランキング!)では29位。John Lydonが89位に入っているのには笑った。
04742 Space Oddity (スペース・オディティ) 73年15位
今聴いても名曲。「2001年宇宙の旅」にインスパイアされたと言われるが、宇宙を浮遊しているような(多分トリップしちゃった歌なんだろう)フォークソング? メロディも設定も素晴らしい。カウントダウンとか、めちゃカッコいいし。軌道から離れたトム大佐(Major Tom)は80年に英国でNo.1になったこれも名曲「Ahes To Ashes」に麻薬患者として登場する。83年にはPeter Schillingの歌でも地球に戻ってくる。最初は69年にリリースされた曲。英国では何度かヒットしているが、75年に1位。
04743 Young Americans (ヤング・アメリカン) 75年28位
R&Bに接近し、アメリカ市場を戦略的に狙ったこの曲までTop40ヒットがない。「Jean Genie」も「Rebel Rebel」も登場しない。アメリカの田舎者にはBowieは理解できなかったのであろう。David Sanbornのサックスが印象的でカッコいい。Luther Vandrossがバックボーカルだというのは知らなかった。「A Day In The Life」の一節が出てくることとか、「ニクソン大統領を覚えているか?」という歌詞とか、細かいところが気になったっけな。子供の頃は空耳で♩バカボーン♩とも聴こえてた。ローリングストーン誌のベスト500では481位。
04744 Fame (フェイム) 75年1位
Bowie初のNo.1ヒットはファンク。John Lennonとの共作(ギタリストのCarlos Alomarも)だけど、どこがJohnなのか全然分からん。この曲を聴くと、何故かPink Floydの「Money」を思い出す。Fameを高音から低音で歌うところは面白いと思いました。ゴールドディスク。
04745 Golden Years (ゴールデン・イヤーズ) 76年10位
「Young Americans」の続編的な「Station To Station」から。♩フワッ、フワッ、フワッ♩とハンドクラッピングに尽きる。
04746 Let’s Dance (レッツ・ダンス) 83年1位
この曲の前にQueenと共演した「Under Pressure」がチャートインしたのだが、随分久しぶりのヒットに感じた。2曲目のNo.1だけど、結局またダンス物かよ。「Sound And Vision」や「Heroes」や「Ashes To Ashes」はどこへ行ったのか? プロデュースは絶頂期のChicのNile Rogers。当時は気に入ってたけれど、今聴くと何だかなあ。ゴールドディスク。英国でもNo.1。
04747 China Girl (チャイナ・ガール) 83年10位
アルバム「Let’s Dance」より2曲目。これも当時は気に入っていたが。
04748 Modern Love (モダン・ラヴ) 83年14位
「Let’s Dance」から3曲目。3曲の中ではこれかな。メロディにブリティッシュっぽさがあるんで。
04749 Blue Jean (ブルー・ジーン) 84年8位
「Let’s Dance」の続編的アルバム「Tonight」より。ホント続編って感じ。この辺りで私はBowieへの興味を失ってしまった。ちなみに「戦メリ」は83年だった。
04750 This Is Not America (ディス・イズ・ノット・アメリカ) 85年32位
ティモシー・ハットンとショーン・ペンが主演した「The Falcon And The Snowman」のテーマ曲で、Pat Methenyとの共作。クールな感じは結構好き。クレジットはDavid Bowie/Pat Metheny Group。
この次にMick Jaggerと共演した「Dancing In The Street」があるが、これは彼の項で。
04751 Day-In Day-Out (デイ・イン・デイ・アウト) 87年21位
このブログを書くために、アマゾンでアルバム「Never Let Me Down」を買った。結局アメリカではダンス物しか売れなかったということか(Space Odityを除く)。Bowieにしてはメロディが凡庸。
04752 Never Let Me Down (ネヴァー・レット・ミー・ダウン) 87年27位
最後のTop40ヒット。「Let’s Dance」の延長線上って感じ。4751よりはいい。メロディがSylviaの「Pillow Talk」みたい。
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