Springfield, Dusty (ダスティ・スプリングフィールド)
Petula Clarkのところとか何度か書いたように、60年代の英国女性シンガーはとても好きだが、Dusty Springfieldもお気に入り。スウィンギン・ロンドンのシンボルであり、ホワイト・ソウルのディーヴァ。39年ロンドン生まれ、本名はMary O’Brienで、Dustyはニックネームだった。70年代以降不遇だったが、彼女を敬愛するPet Shop Boysと共演した「What Have I Done To Deserve This?」が87年に英米で大ヒットし、カムバック。99年にがんのために亡くなる。この年にロックの殿堂入り。Petulaの時と同じサイトが素晴らしい紹介をしているので、リンクしときます。
02129 Silver Threads And Golden Needles (銀の糸と金の針) 62年20位 便宜上ここに入れてしまったが、これはフォーク・トリオSpringfieldsの曲。メンバーはDusty, Tom and Tim Springfieldだが、実際は兄Dion O’Brienとその友人Reshad Feild。この曲はLinda Ronstadtのヴァージョンで初めて知ったのだが(Cowsillsもカヴァーしてる)、誰のオリジナルなんだろう? 素敵なカントリー・タッチのフォークソング。この曲はiTuneで手に入れたんだけど、「The Windmills Of Your Mind」とタイトルが入れ替わってたぞ!
02130 I Only Want To Be With You (二人だけのデート) 64年12位 Springfieldsのアメリカ・ツアーでMotownと出会って彼女はグループを脱退、ソロとなる。これがデビューとなったPhil Spectorのガールグループ的な名曲。Bay City Rollers、Tourists(Eurythmicsの前身)、Samantha Fox等、カヴァー多数。
02131 Stay Awhile (ステイ・アホワイル) 64年38位 「二人だけのデート」と同路線、一人ガールグループ。いいです。
02132 Wishin’ And Hopin’ (ウィッシン・アンド・ホーピン) 64年6位 バカラックの曲。バカラックはめちゃ好きなんですが、Dustyではやっぱり「恋の面影」の方かな。
02133 You Don’t Have To Say You Love Me (この胸のときめきを) 66年4位 この曲を聴くと、どうしてもElvisの方を思い出してしまう。Dustyの方が先だし、ヒットしてるのにね。元はカンツォーネに英語の詞をつけた曲。ドラマティック。ローリングストーン誌のベスト500で491位。英国ではNo.1に輝く。
02134 All I See Is You (この恋をひとすじに) 66年20位 Carole King作。って感じは全くしないが。「この胸のときめきを」を引き継ぐドラマティック路線。それにしても、いろんなタイプの歌い方が出来る人だね。
02135 I’ll Try Anything (恋を求めて) 67年40位 再び一人ガールグループ路線に。キャッチー。
02136 The Look Of Love (恋の面影〜「カジノ・ロワイヤル」) 67年22位 バカラック/デヴィッド作の名曲。これこそ60年代、オースティン・パワーズの世界。セクシー。たまりません。007映画の怪作「カジノ・ロワイヤル」(デヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズほかほか)の主題歌で、アカデミー賞にもノミネートされた。
02137 Son-Of-A Preacher Man (プリーチャーマン) 68年10位 Atlanticに移籍、プロデューサーにジェリー・ウェクスラー、トム・ダウド、アリフ・マーディンを迎え、メンフィスのアメリカン・スタジオで録音されたR&Bの名盤「Dusty In Memphis」より。Arethaのために作られたが、彼女が蹴ったので、Dustyが吹き込んだとか(後にArethaも録音)。この曲は売れたけど、アルバムが売れなかったのが悲劇の始まりだった。ソウルフル。ローリングストーン誌のベスト500で240位。映画「パルプ・フィクション」にも。
02138 The Windmills Of Your MInd (風のささやき) 69年31位 同じく「Dusty In Memphis」よりスティーブ・マックイーン、フェイ・ダナウェイ主演の「華麗なる賭け」の主題歌(アカデミー賞主題歌賞受賞)のカヴァー。これこそ60年代の映画音楽って感じ。アメリカ映画だが、フランス映画の曲みたい。って、曲がミシェル・ルグランだからだろうけど。
02139 A Brand New Me (永遠にあなたと) 69年24位 アトランティックでの2枚目より。こちらのプロデュースはケニー・ギャンブルとレオン・ハフ。フィリーソウルって感じもないし、独特のソウル(?)・ポップスだな。これが最後のTop40ヒットとなり、次は87年のPet Shop Boysとなるわけだが、74年Elton Johnの「The Bitch Is Back」でバックボーカルを演っているそうです。
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