Shangri-Las, The (シャングリラス)
60年代のガールグループとしては異色の存在。キャピキャピした能天気さはなく、青春の孤独とか反抗とか、不良っぽさ、ワイルドさを売りにしていた。曲にたいてい語りが入るし。この辺がどこまで地だったのか、プロデューサーGeorge “Shadow” Mortonの戦略だったのかはよくわからない。
メンバーはBetty(64年メジャーデビュー時は17歳)とMary(15歳、リードボーカル)のWeiss姉妹、Mary AnnとMargeのGanser姉妹(16歳の双子)の4人。ただし、3人しか写ってない写真が多いのは、Bettyが人前に出たがらなかったため(ツアーにも参加していない)。James Brownがツアーで一緒になった時に彼女たちが白人であることに驚いたというエピソードがある。当時のガールグループは黒人が主流だったからね。
01981 Remember (Walkin’ In The Sand) (リメンバー〜渚のおもいで) 64年5位
Aerosmithもカヴァーした(一番ダメだった時期に)失恋ソング。Maryの熱唱が聴ける(この時ホントに15歳だったのか?) 「♩Oh No, Oh No♩」から、カモメのSEとハンドクラッピングだけのアカペラへという構成もドラマティック。モートン作。ローリングストーン誌のベスト500で395位。
01982 Leader Of The Pack (黒いブーツでぶっ飛ばせ) 64年1位
タイトルは「暴走族のリーダー」。彼氏がバイクで死んじゃう歌。このブログでも何度か触れたDeath Discってヤツ(J. Frank Wilsonの「Last Kiss」とかJan & Deanの「Dead Man’s Curve」とか)。こちらもバイクのSE入りのドラマ仕立て。なぜか英国では72年、76年にもBest10入りしている。モートンとバリー&グリーンウィッチの作品。ローリングストーン誌では447位。
01983 Give Him A Great Big Kiss (がっちりキスしよう!) 65年18位
キャピキャピしたのもできるじゃん。Shangri-Lasとしては逆に異色。セリフは入っているけど。モートン作。
01984 Give Us Your Blessings (ギヴ・アス・ユア・ブレッシングス) 65年29位
これも若いカップルが死んでしまうデスディスク。バリー&グリーンウィッチ作。
01985 I Can Never Go Home Anymore (家へは帰れない) 65年6位
次は家出ソング。モノローグ全開。Mama〜って叫んでる。日本歌謡にも通じる情念を感じる。
01986 Long Live Our Love (涙の祈り) 66年33位
最後のTop40ヒット。歌詞を見たら戦場に行った彼氏を待っている歌なんだね。
この後レコード会社を移籍するが、モートンがJanis IanやVanilla FudgeやNew York Dollsとかに興味を移したこともあり、ヒットが出ず68年解散。ただし、カルト的人気は続き、パンク系への影響もある(New York Dollsもカヴァーしている)。Mary Annは若くして亡くなり、Margeも既に故人。


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