38年テキサス州生まれのロックンロール・シンガーでソングライター。本国でのTop40ヒットは1曲のみだが、英国ではBeatlesのマネジャーであるブライアン・エプスタインに見出されたのをきっかけに4曲のTop10ヒットを始め、何曲もヒットさせている。「ウエストサイド物語」の「Somewhere」「Maria」やLennon-McCartneyが書いた「That Means A Lot」(Beatlesのヴァージョンは「Anthology 2」で聴ける)等。今ひとつ、どういう人かわからない。昔のビデオとか観ると随分人気があったようだが。
Esther Phillips(1935-1984)は、40年代後半から50年代前半にかけてJohnny Otisの下でLittle Estherの名で人気を得た、テキサス州生まれの女性R&Bシンガー。その後、ドラッグで浮き沈みはあったが、実力派として知られた。私が知ったのは、「What A Deff’rence A Day Makes」だけれど、その独特の声は結構好みだった。
04579 Release Me (リリース・ミー) 62年8位 Engelbert Humperdinckのヒットで知られるが、オリジナルは54年のJimmy Heapの5位まで行ったカントリー・ヒット。カントリーだけど、実にソウルフルな歌声。この手は大好きなのだ。R&BチャートNo.1。
04580 What A Deff’rence A Day Makes (恋は異なもの) 75年20位 Dinah Washingtonの59年のTop10ヒットをカヴァーしたディスコ・チューン。しかし、何と34年Dorsey Brothers Orchestraのヒット曲(最高位5位)がオリジナルだった。この頃は「Baby Face」とか「Brazil」とか昔の曲のディスコ版てのが色々あったっけなあ。で、上にも書いたように、鼻にかかった独特の声が妙に印象的で好きだった。
04555 (I Wanna) Testify ((アイ・ウォナ)テスティファイ) 67年20位
Pファンクの前史としてこんな曲がTop40入りしている。ジョージ・クリントンがドゥーワップ・グループ「The Parliaments」を結成したのは55年のことだから、苦節10年以上ということになる。もちろんPファンクと思って聴くと拍子抜けすると思う。契約の関係でグループ名が使えず、バックバンドの名前だったFunkadelicをWestboundで(その後Warner)、後にParliamentをInvictus(その後Casablanca)で使い分けるようになった。
04556 Tear The Roof Off The Sucker (Give Up The Funk) (ギヴ・アップ・ザ・ファンク) 76年15位
初めて聴いたParliament。最初は何が何だかわからなかったけど(未知のモノに触れた感じですね)、すぐにはまった。今聴くとわかりやすいファンクだったが。名盤「Mothership Connection」より。ゴールドディスク。
04558 One Nation Under A Groove – Part Ⅰ (ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ) 78年28位
この曲だけはFunkadelicとしてのヒット。タイトルを歌う部分以外は、どういう構成になっているのか、未だに良くわからない。そんなことは気にせず、とにかく音に身を任せていればいいんだろうが。ローリングストーン誌では474位。R&Bチャート6週No.1、ゴールドディスク。
地震から一週間が過ぎました。日が経つほどに被害の甚大さが明らかになり、愕然たる気持ちです。被災された方々に改めて御見舞い申し上げます。こんなちっぽけな趣味のサイトにできることはありませんが、Liverpool FCのサポーターの歌としても知られるGerry & The Pacemakersの「You’ll Never Walk Alone」を贈ります。
今日紹介するPeppermint Rainbow は、Mamas & The PapasのMama Cassに見出され、「Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye」のNo.1ヒットで知られるSteamのPaul Lekaがプロデュースしたポップ・グループ。67年にメリーランド州で結成、Bonnie Lamdinがボーカルをとる5人組。いかにも60年代後半って感じ。70年解散。
02541 Will You Be Staying After Sunday (そよ風の日曜日) 69年32位 私が大好きなSpanky & Our Gangに近いが、ややバブルガムっぽい分、評価は落ちるな。等と書いたが、ソフトロック好きにはスゴく評価されてるみたい。いや、嫌いではないですが。 「Hard To Find 45s On CD, Vol11: Sugar Pop Classics」に収録。
02485 Midnight Mary (ミッドナイト・マリー) 63年10位
作者はArtie WayneとBen Raleigh。Raleighは後に先日紹介したLou Rawlsの「Love Is A Hurtin’ Thing」や「Dead End Street」の作詞をしている。女性のバックボーカルがずっとついているメロディアスないい曲だ。Beatlesアメリカ上陸の頃にヒットした曲とは思えないクラシカルさではあるが。
「Hard To Find 45s On CD Volume.7 More Sixties Classics」に収録。
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