音楽 60年代 M

2009年10月28日 (水)

Mindbenders, The (,Wayne Fontana And) (マインドベンダーズ(ウェイン・フォンタナと))

  今日からブリティッシュ・インヴェイジョンに戻る。63年マンチェスターで結成された、リードシンガーWayne Fontana率いる4人組。彼らはFontanaレコードと契約したが、芸名はそこから来たわけではなく、Presleyと演っていたドラマーDJ Fontanaから採られている。ギターはEric Stewartで、65年にFontanaがソロとして独立すると彼がリードシンガーになった。68年にはGraham Gouldmanが参加、つまり後の10ccはここから生まれたのである。67年にはLuluの主題歌がNo.1になった映画「To Sir With Love」(いつも心に太陽を)に出演。

01255 Game Of Love (ゲーム・オブ・ラブ) 65年1位
 この曲の前のNo.1がFreddie & The Dreamersの「好きなんだ」、次のNo.1がHerman’s Hermitsの「ミセス・ブラウンのお嬢さん」ということで、3作続けてマンチェスター出身のグループが1位を獲得している。どれも甘いメロディのポップスだけど、よくできてる。この曲はリズムの変わるサビが面白い。曲を書いたClint BallardはLinda Ronstadtがカヴァーした「You’re No Good」の作者。本国イギリスでは2位。

01256 A Groovy Kind Of Love (恋はごきげん) 66年2位
 クレメンティのソナチネ第5番ト長調ロンドをベースに、当時10代だったToni Wine(Dawnの「Candida」等)とCarole Bayer Sagerが書いた曲。ホントいい曲だと思うけど、元がいいってことか。88年にPhil Collinsがカヴァーして英米でNo.1に。Mindbenders盤は英米ともに最高位2位だった。

2009年10月13日 (火)

Music Machine, The (ミュージック・マシーン)

 ここのところ続けている60年代ガレージロックは、Rhinoが80年代後半に出した「Nuggets」シリーズから紹介している(その後4枚組ボックスも出た)。これは72年にLenny Kaye(Patti Smithのバックでギターを弾いていた人)が編集して、ガレージロックを再発見したアルバム「Nuggets」の精神を引き継いだものだが、副題は「A Classic Collection From The Psychedelic Sixties」となっていて、その範囲はかなり幅広い(Monkeesまで出てくる)。
 Music Machineは65年ロスアンジェルスで結成されたSean Bonniwell率いる5人組。ガレージパンクの先駆的存在らしい。メンバーには、後にFleetwood Mac等のプロデューサーとなったKeith Olsenがいた。

01220 Talk Talk (トーク・トーク) 66年15位
 わずか1分56秒に詰まったガレージロックのエッセンス。ファズの効いたギターとファルフィッサオルガン。

2009年8月 9日 (日)

Mauriat, Paul (ポール・モーリア楽団)

 ポール・モーリアと言えばイージーリスニングの大御所。「恋はみずいろ」は当時子供でも知ってた有名な曲だったが、アメリカで5週もNo.1になっていたと後に知って驚いた。
 29年フランスのマルセイユ生まれの作曲家で指揮者。17歳で自分のオーケストラを持った。「エーゲ海の真珠」とか「オリーブの首飾り」(手品と言えばこの曲でした)とかも有名。Little Peggy MarchのNo.1ヒット「I Will Follow Him」の原曲も共作している。毎年のように来日し、日本での公演回数は1200回とか。世界で最後の公演も98年の大阪だった。06年に亡くなった。

01071 Love Is Blue (恋はみずいろ) 68年1位
 ポール・モーリアのオリジナルかと思ったら違いました。アンドレ・ポップが作曲、ルクセンブルグのヴィッキーがユーロヴィジョン・ソング・コンテストで歌ったフランス語の曲であった。ハープシコードがポール・モーリアって感じ。森山良子が日本語で歌ったレコードもありました。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1。ゴールドディスク。

2009年6月21日 (日)

Mel And Tim (メル&ティム)

 今日もスイート・ソウルって感じで紹介しようと思ったのだが、ちょっと違った。ミシシッピ州出身の従兄弟同士Mel HardinとTim McPhersonのシカゴ・ソウル・デュオ。シカゴと言えば、ImpressionsとかChi-Litesとか思いつくが、確かにシカゴって感じ。でもサザン・ソウルっぽくもある。

00957 Backfield In Motion (バックフィールド・イン・モーション) 69年10位
 こちらはImpressions風の軽快なサウンド。彼らを見いだしたGene Chandlerのプロデュース。ゴールドディスク。

00958 Starting All Over Again (スターティング・オール・オーヴァー・アゲイン) 72年19位
 次はChi-Litesだね。この曲の印象があったんで、スイート・ソウルと思ったんだけど。Phillip Mitchell作。Staxに移っての作品だけど、あまりStaxって感じはしない。Hall & Oatesがカヴァー。

2009年5月31日 (日)

Murmaids, The (マーメイズ)

 延々続けていたサーフィン編はひとまず小休止だが、今日も同じ頃。ロスアンジェルス出身、17歳と15歳のCarolとTerryのFischer姉妹とその友達Sally Gordonによる一発屋のガール・グループ。彼女たちが「Popsicles And Icicles」のヒット後、大学に入り、音楽活動に割ける時間が限られていたことも、一発屋に終わった理由らしい。

00919 Popsicles And Icicles (恋のドライブ・イン) 63年3位
 後にBreadを結成するDavid Gatesの曲。60年代前半のガール・グループの曲って感じなんだが、何故か日本のフォーク・グループに通じるものを感じる。David Gatesのメロディのせいだろうか?

2009年5月27日 (水)

Marketts, The (マーケッツ)

 昨日に引き続きサーフ・ミュージック、というよりもヴェンチャーズのようにもう少し守備範囲の広いインスト・グループ。61年にハリウッドで結成、とは言っても仕掛人Joe Saraceno(Tony And JoeというグループのJoe)によるセッション・ミュージシャンの集まり。ちゃんと確認できていないのだが、「Out Of Limits」の時には Leon RussellやGlen Campbellもいたはず。Joe SaracenoはヴェンチャーズやTボーンズも手掛けたプロデューサー。

00913 Surfer’s Stomp (サーファーズ・ストンプ) 62年31位
 サックスを前面にフィーチャーしたインストだが、ずいぶんのんびりした曲で、これはサーフ・ミュージックなのだろうか?

00914 Out Of Limits (アウト・オブ・リミッツ) 63年3位
 昨日紹介した「Penetration」と並んでサーフ・インスト物としては後期のヒットとなる。とは書いたものの、この手が流行っていたのは高々2,3年なのだが。最初のギター・リフはTVシリーズ「Twilight Zone」のテーマ曲みたい。そのせいか、「Surfer’s Stomp」よりはサーフィンっぽいが、SFっぽくもある。当時は「Telstar」みたいな宇宙物もインストの重要なモチーフだった。

00915 Batman Theme (バットマン) 66年17位
 誰でも聴いたことがあるバットマンのテーマソング。当時のTV番組のテーマ曲のカヴァー。オリジナルは作曲者のNeal Heftiだが、そっちよりヒットしている。

2009年2月16日 (月)

Mama Cass (ママ・キャス)

 昨日のLovin’ Spoonfulと同じグループから生まれたのが、The Mamas & The Papas。を紹介したいところだが、今日はそのメンバーの1人、おデブさんのMama Cass。は愛称で、本名はCass Elliot、ではなくて、Ellen Naomi Cohenと言うそうだ。
 今までママス&パパスはAbbaと同じように夫婦2組だと思ってたんだが、そうではなかったんだね。ママ・キャスはDenny Dohertyに片思いだったそうです。41年生まれ、65年にママス&パパスを結成、68年解散と同時にソロ・デビュー。74年にサンドイッチをのどに詰まらせて亡くなったと報道されたのを覚えているが、それは都市伝説であるとのこと。
 日本のWikiが向こうの全訳になっていて詳しいので、リンクしとく。

00703 Dream A Little Dream Of Me (私の小さな夢) 68年12位
 同名の1stソロ・アルバムより。1931年Wayne King OrchestraのNo.1ヒット。心温まるバラード。カヴァーも多いが、Wikiによれば以前のカヴァーはもっとアップテンポだそうだ。クレジットは、Mama Cass with The Mamas & The Papas。

00704 It’s Getting Better (イッツ・ゲティング・ベター) 69年30位
 2ndアルバム「Bubblegum, Lemonade, and… Something for Mama」より、ブリル・ビルディングを代表するソングライター夫婦Barry MannとCynthia Weilの作品。69年にしてはちょっと古いかな。

00705 Make Your Own Kind Of Music (メイク・ユア・オウン・カインド・オブ・ミュージック) 69年36位
 これもバリー・マンとシンシア・ワイルの曲。704と同じくやはり古さを感じる。クレジットはMama Cass Elliot。

2009年2月 1日 (日)

Makeba, Miriam (ミリアム・マケバ)

 「ママ・アフリカ」と呼ばれた、南アフリカが生んだ最高の女性シンガー。とは書いてみたものの、私が知っているのは「Pata Pata」だけなので、あまり語ることはできません。
 32年ヨハネスブルグ生まれ。59年に反アパルトヘイト・ドキュメンタリー映画「Come Back Africa」で歌っていたのが注目され、ハリー・ベラフォンテ等のバック・アップで、世界的な人気を得る。しかし、そのことで祖国に戻れなくなってしまい、次にその地を踏んだのは、ネルソン・マンデラが釈放された30年後のことであった。最初の夫は先日紹介したヒュー・マセケラだが、次に結婚したのがブラック・パンサーの活動家Stokely Carmichaelで、そのため今度は米国の音楽界からも追放されてしまう。といったスゴい人生を歩んだ人です。昨年11月に亡くなった。
 66年にベラフォンテとの共演アルバムでグラミー賞受賞。74年のキンシャサで歌った一人らしい。

00646 Pata Pata (パタ・パタ) 67年12位
 世界的なヒット曲。50年代には録音されていたが、何故かこの頃になってアメリカでヒット。「Pata Pata」はダンスの名前、って英語で歌ってるが、後はほとんどズールー語? 「♪パパイヤ、ママイヤ♪」って聴こえるのが妙に耳に残る。ミリアム自身は、私の歌の中で一番意味のない歌だけが有名になったと不満だったようだが、理屈抜きに楽しい曲。ワールドミュージックなんて言葉ができる遥か前のことです。

2009年1月26日 (月)

Masekela, Hugh (ヒュー・マセケラ)

 39年南アフリカ生まれのジャズ・トランペット奏者・バンドリーダー。何度か書いているように、ジャズの知識は全くないので、私が知っているのは「Grazing In The Grass」のことのみ。60年代後半のソウル・ジャズのインストは大好きなんで(例えば、「Soulful Strut」!)、この曲も好み。5th Dimensionの「Up-Up And Away」(ビードでジャンプ)とかも演っている。多分フュージョンとかの走りみたいな人だと思う。同じ南アフリカ出身のMiriam Makebaと結婚していたことあり。

00629 Grazing In The Grass (グレイジング・イン・ザ・グラス〜草原の太陽) 68年1位
 カウベルのリズムから始まるトランペットとピアノのインスト。この曲の前に1位だったのが、Herb Alpertの「This Guy’s In Love With You」(これはインストじゃないけど)だし、お洒落でポップでソウルフルないい曲が沢山あった時代だなあ。ゴールドディスク、世界で400万枚以上売れた。翌年、Friends Of Distinctionがボーカルを入れたバージョンを3位のヒットにしている。

2008年11月 5日 (水)

McGuire, Barry (バリー・マクガイア)

 60年代前半は、ボブ・ディランが登場してプロテスト・ソングが流行したわけだが、多分アメリカで最もヒットしたプロテスト・ソングがバリー・マクガイアの「Eve Of Destruction」だ。
 バリーは35年(37年と書かれている場合もある)オクラホマ生まれ。フォーク・グループNew Christy Minstrels(後にKenny RogersやKim Carnesもメンバーに)のリード・ボーカルを経て、ルー・アドラーが創ったダンヒル・レーベルの第1号アーティストとなった。

00364 Eve Of Destruction (明日なき世界) 65年1位
 P. F. Sloan作の核戦争の恐怖を歌った反戦ソング。当然放送禁止になった局もあった。プロテスト・ソングというとまずは歌詞となりがちだが、ディランっぽい曲がスゴくいい。バリーのガラガラ声も効いてて迫力がある。そもそもラフ・ボーカルを入れたラフ・ミックスの段階でラジオで流れてしまい、そのままリリースされたそうだ。最後の「Over and over and over and over again, my friend」とoverを増やして歌うところがカッコいい。バック・コーラスはグラスルーツのメンバー。
 忌野清志郎が「カバーズ」の中で日本語に訳して歌ってた。アメリカではアンサー・ソング(というかアンチ・ソング?)の「The Dawn Of Correction」(The Spokesmen)もヒットしている。

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