「Kokomo」と言えばBeach BoysのNo.1ヒット、もう少しマイナーなところでは70年代のロンドン出身のファンクバンド(AWBみたいな)もいたが、今日はどちらも関係なくて、アメリカのピアニストでアレンジャー/ソングライター/プロデューサーのKokomo。31年フィラデルフィア生まれで、本名はJames Wisner。元々はジャズ畑の人で、ロックンロールのレコードを出すにあたって、Kokomoの変名を使った。Searchersの英国でのNo.1ヒット「Don’t Throw Your Love Away」やTymesの「Somewhere」は彼が共作した作品。Len Barry、Cowsills、Spanky & Our Gang等のプロデュースも手がけている。
04050 Asia Minor (泣くなグリーク) 61年8位
クラシックをベースにしたヒット曲というのは色々あるが、これもその一つ。グリーグのピアノ協奏曲イ短調(A minor)をロックンロールにアレンジしている。何かスゴいピアノの音だなと思ったら、ハンマーにセラックニスを塗ってハープシコードに近い音を出したらしい。邦題は洒落が利いてるね。
04031 The Love Of My Man (ザ・ラヴ・オブ・マイ・マン) 63年21位 オリジナルはSam CookeやJohnny Taylor等も在籍していたことで知られるゴスペルグループSoul Stirrersの「The Love of God」。情感あふれる、そして迫力あるアーリー・ソウル・バラード。いいね!
02538 The Graduation Song… Pomp And Circumstances (ポンプ・アンド・サーカムスタンス) 61年34位
1902年にエドワード・エルガーが作曲した「威風堂々」。「Land Of Hope And Glory」という題名でも知られる。Don EverlyがNeal Hefti(バットマンのテーマが有名)にアレンジを依頼した。卒業の歌だけど、女性コーラスの歌詞がおかしくて、「鉛筆も教科書も教師の汚い顔ももう沢山!」と歌ってる。
「Hard To Find Pop Instrumentals」に収録。
元祖ガレージ・ロック! 2位6週の大ヒット「Louie Louie」は永遠のガレージ・パンク・クラシックス。57年オレゴン州ポートランドで結成の5人組。見た目は全然フツーなんだが、ホントパンクな演奏だ! ヒット曲はすべて「The Very Best The Kingsmen」に収録。曲はほとんどがカヴァー。
02435 Louie Louie (ルイ・ルイ) 63年2位
「ジャジャジャッ、ジャジャッ、ジャジャジャッ、ジャジャッ、♩ルイ、ルワイ、オー、ノオー、ミガチョ♩」って歌ってるように聴こえる。オリジナルは57年のRichard Berryという人。こちらは「♩ルイルイ♩」と歌ってるなあ。あと、オリジナルと違うのは間奏の衝動的ギター。ただし61年のWailersのヴァージョンにもあるから、Kingsmenのオリジナルではないみたい。ジャマイカの船員が恋人のことを歌ってる歌で、歌詞をエロティックに改ざんしたそうだが、どこを替えたのかはよくわからない。シンプルな演奏は、俺にも出来るということで、アマチュアバンドを多数産み出したとか。それから途中で歌い出しを間違えているように聴こえるんだけど。いずれにしても、永遠のクラシックス! カヴァーが多い曲なんで、いろんな人のヴァージョンで聴いてみて! Rolling Stone誌のベスト500では55位。
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