ジャニス・イアンを知ったのは、「At Seventeen」。いい曲です。私の独断ですが、ホントにいいメロディの曲があったのは、この頃までだったと思っています(その後時代はメロディからリズムに移ったと考えているのですが、その件はまたいつか)。
「17歳で現実を知った」と暗い青春を振り返る歌ですが、ジャニス自身は14歳で「Society’s Child」を作り、天才少女と騒がれてたんですね(曲がヒットしたのは16歳の時)。引退からカムバックして、大ヒットしたのが「At Seventeen」とアルバム「Between The Lines」(愛の回想録)でした。グラミー賞も受賞してます。
その後、アメリカではヒットはないのですが、日本では人気がありました。76年に「ラブ・イズ・ブラインド」がオリコンで3位(収録アルバム「Aftertones(愛の余韻)」は1位)、80年に角川映画「復活の日」のテーマ曲「ユー・アー・ラヴ」が10位になっています。ドラマ「岸辺のアルバム」の主題歌「ウィル・ユー・ダンス」も有名ですね(アルバム「Miracle Row(奇跡の街)」はミリオンセラー)。
00361 Society’s Child (Baby I’ve Been Thinking)(ソサエティーズ・チャイルド) 67年14位
白人と黒人のロマンスを歌い、人種差別批判を行なったことは(しかも16歳の少女が)、当時は衝撃的だったんですね。放送禁止とか彼女への脅迫とかが起きたそうです (シドニー・ポワチエが主演した「招かれざる客」という映画があったけど、同じ年だ)。60年代後半はまだそういう時代だったことを再認識させられます。
00362 At Seventeen(17歳のころ) 75年3位
ジャジーな美しい曲です。歌詞は全然気にしていなかったんですが(寂しそうな歌だとは思ってましたが)、何人かの方がウェブに訳詞を載せているのを見て、こんなに憂鬱な歌なんだと知りました。
アダルト・コンテンポラリー・チャートでNo.1になってます。
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