音楽 60年代 H

2009年9月10日 (木)

Harpers Bizarre (ハーパース・ビザール)

 日本で言うソフト・ロック(英米では定義が違うようだが)の中でもとりわけ人気が高いのがこのHarpers Bizarre。後のワーナー・ブラザーズ・レコード社長レニー・ワロンカーのプロデュースした音楽を称してバーバンク・サウンド(バーバンクは会社の所在地)というが、その代表格でもある。
 67年カリフォルニア州サンタクルツで結成(前身のTikisは63年結成)。メンバーはTed Templeman(後にDoobie BrothersやVan Halenのプロデューサーに)、Dickie Scoppettone、Eddie James、Dick Yount、John Peterson(元Beau Brummels)の5人。ノスタルジックで上質なポップス。私は60年代後半のソフト・ロック大好き人間なんだが、Harpers Bizarreにはそれほど思い入れはない。何かウェルメイドすぎるというか。なんて、1stアルバムしか持ってなくて、そんなこと言っちゃダメか。

01126 The 59th Street Bridge Song (Feelin’ Groovy) (恋の59号通り) 67年13位
 私にとっては、何と言ってもモンタレー・ポップ・フェスティバルでSimon & Garfunkelが歌った「59番街橋の歌」のカヴァーというのが嬉しい。コーラスはホント美しい。アレンジはLeon Russell。グラミー賞ソング・オブ・ジ・イヤー。ピチカートファイヴもカヴァー。

01127 Come To The Sunshine (カム・トゥ・ザ・サンシャイン) 67年37位
 Van Dyke Park作。アレンジはPerry Botkin Jr.。やっぱり美しいコーラス。ホントよくできた曲だと思う。イントロは「Rose Garden」みたい?(あっちの方が後ですが)

2009年6月 2日 (火)

Honeycombs, The (ハニーカムズ)

 ブリティッシュ・インヴェイジョンのグループの1つ。当時は珍しい女性ドラマー。日本での人気が高く、来日時のライヴ盤「Live In Tokyo」が日本のみで発売になっている。
 63年にロンドンで結成された5人組。ドラムスの女性はAnn Lantree、彼女の愛称がHoney。彼女は美容院(=櫛屋Combers)で働いていて、その経営者がギター。ということで、Honeycombsとなったそうだ。ちなみにHoneyの兄がベースを弾いている。アメリカでは一発屋だが、本国では「That’s The Way」もヒットしている。

00922 Have I The Right? (ハヴ・アイ・ザ・ライト) 64年5位
 サビになると、ボーカルがハンドクラッピング、ギターが腕をくるくる回し、ドラムが楽しそうに叩くのが可愛い。ボーカルが力むとこや、全編でキンキン言ってるギターもいい。傑作です。作曲はKen HowardとAlan Blaikleyで、後にDave Dee GroupやElvis Presleyに曲を提供している。
 プロデュースはイギリスのPhil Spectorとも言われた奇才Joe Meek! 彼の話はまた明日。

2009年5月30日 (土)

Hondells, The (ホンデルズ)

 サーフ・ミュージックのインストをずっと紹介して来たが、もう1つの流れがビーチボーイズに代表される歌もの。サーフィン&ホット・ロッド・ミュージックとひとくくりにされることもあります。ホット・ロッドってのはクルマの歌ですね。
 仕掛人はGary Usher、Beach Boysの「In My Room」とかをBrian Wilsonと作った人。Hondells(まあ安直な名前ですねえ)はGlen CampbellとかHal Blaineとか、セッション・ミュージシャンによるユニット。「Little Honda」が売れたんで、ツアー用のバンドが作られたということのようです。Markettsに似たノリでしょうか?

00918 Little Honda (リトル・ホンダ) 64年9位
 作者はBrian Wilsonで、Beach Boys以上にBeach Boysらしいとしか言いようがない曲ですね。Beach Boysも演ってますが。ホンダのバイクの宣伝してるみたいな歌詞。それだけホンダって人気があったんだろうなあ。

2009年2月13日 (金)

Hawkins, Edwin, Singers (エドウィン・ホーキンス・シンガーズ)

 前にも書いたけど、「My Sweet Lord」がChiffonsの「He’s So Fine」の盗作だと訴えられた時に、George Harrisonが盗作ではなく「Oh Happy Day」にインスパイアされて作った曲だと答えたんだったと思う。
 Edwin Hawkinsは43年カリフォルニアのオークランド生まれ、67年にThe Northern California State Youth Choirとして結成したゴスペル・グループ。当初のメンバーは50人近い大所帯。グラミー賞を4回受賞している。Melanieの70年のヒット曲「Lay Down」のコーラスも彼・彼女ら。

00689 Oh Happy Day (オー・ハッピー・デイ) 69年4位
 18世紀の賛美歌を基にHawkinsが作った曲。当初仲間に配るために数千枚プレスされたLPを入手したトム・ドナヒューが、この曲を自分のラジオ番組で流したことが大ヒットにつながったそうだ。世界で700万枚以上売れ(アメリカではゴールドディスク)、グラミー賞も獲った。映画「天使にラブ・ソングを2」でも使われた。
 ゴスペルとかちゃんと聴いたことはないが、荘厳かつエキサイティングで実にいい。自分の場合、Staple Singersも大好きだし、そもそもソウルの元祖だしね。何故かプロデュースはPaul Ankaらしく、メンバーの1人だったOdia Coatesと後にデュエット曲をヒットさせている。

2008年10月22日 (水)

Hendrix, Jimi (ジミ・ヘンドリックス)

 ロック史上最高のギタリスト(by Rolling Stone等)。日本のWikiに詳細かつ素晴らしい記述があるので、是非参照してみてください。そこに載ってるのだけれど、有名ミュージシャンによるジミヘンへの賞賛のコメントが面白いので、いくつか引用してみます。
 ジェフ・ベック、エリック・クラプトンは「(メジャーデビューしたばかりのジミの演奏を聴いて)廃業を考えた。」クラプトンは「僕とジェフ・ベックが二人掛かりでいっても、ジミにはかなわないだろう。」
 ポール・マッカートニーが「ジミを出さないフェスティバル等ありえない。」と熱心に推挙したため、モンタレー・ポップ・フェスティバルへの出演が決まった。
 フーのピート・タウンゼントは「君は天才ミュージシャンだが、俺たちには楽器破壊の芸しかない。俺たちを先に出させてほしい。」と懇願した。
 ミック・ジャガーはジミのアメリカ国歌演奏を「1960年代最大のロック・パフォーマンス」と賛美。
 マイルス・デイビスはフィルモア・イーストでのコンサートの「Machine Gun」を聴き「オレはこういう音楽がやりたかったんだ。」と語った。

00320 All Along The Watchtower (ウォッチタワー) 68年20位
 アメリカでのTop40ヒットは何故か1曲のみ。ボブ・ディランの「見張り塔からずっと」のカバー。ディランいわく、「あの曲は俺が書いたが、権利の半分くらいはヘンドリックスのもの」。アメリカで人気がなかった訳ではもちろんなく、生前のオリジナル・アルバム3枚はいずれもベスト5に入り、100万枚以上売れている。本国に先駆け人気の出た英国では、「Hey Joe」「Purple Haze」「The Wind Cries Mary」「All Along The Watchtower」「Voodoo Chile」(死後No.1に)がベスト10ヒット。
 しつこいくらい書いているように、モンタレー・ポップ・フェスティバルは私にとってロックの原点なので、ジミヘンの「Wild Thing」への思い入れは強いが、ここではウッドストックのトリを飾った(日程がずれこみ、日曜の夜の出演のはずが月曜の朝になってしまい、客が帰り始めてしまっている風景も何とも言えない)伝説のアメリカ国歌。

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