Gore, Lesley (レスリー・ゴーア)
とにかくすべてのヒット曲を取り上げるというブログなので(趣旨はこちらを見てね!)、あまり思い入れのないアーティストも出てくるのだが、この人も「涙のバースデイ・パーティ」以外はあまり知らないなあ(でもベスト盤だけは持ってる)。63年から67年にかけて11曲ものヒットがあるけれど、ビートルズ以前のアイドル歌手というイメージだ。でも、歌はうまい。
46年ニューヨーク生まれ。16歳の時にプロデューサーQuincy Jonesに見いだされる。911を除くすべてのヒット曲は彼のプロデュース(最近まで知らなかった!)。後に弟のMichael Goreと映画「Fame」のサウンドトラックを手掛けた。Irene Caraの「Out Here On My Own」は彼女等の作品。
00901 It’s My Party (涙のバースデイ・パーティ) 63年1位
17歳のNo.1ヒット。オールディーズ・ポップスの定番。やっぱこのサビはスゴい。フィル・スペクターがクリスタルズにレコーディングさせようとしているのがわかり、あわてて発売したらしい(結局クリスタルズ盤は発売されなかったが、クリスタルズにも合ってそう)。何とR&BチャートでもNo.1になっていて、言われてみればR&Bっぽい? でも当時は「Sukiyaki」もR&Bチャートでヒットしているからなあ。81年にはDave Stewart with Barbara Gaskinのカヴァー・ヴァージョンが英国で1位になった。
00902 Judy’s Turn To Cry (なみだのジュディー) 63年5位
「It’s My Party」の続編。「パーティで私を泣かせたジュディが今度は泣く番よ」って歌ですね。ジョニーを取り合っている訳です。
00903 She’s A Fool (ラッキー・ガール) 63年5位
レスリー・ゴーアはソロだけど、ロネッツとかクリスタルズとか当時のガールズ・グループと同じ路線ですね。
00904 You Don’t Own Me (恋と涙の17才) 64年2位
「涙のバースデイ・パーティ」の次に有名なのがこの曲でしょう。日本人にウケそうな三連のバラード。邦題とは違って、歌詞はウーマンリブ・ソングの先駆けとも言われる。ビートルズの「抱きしめたい」に阻止されて1位になれず。
80年代につちやかおり(フックンの奥さん)がカヴァー。詞は湯川れい子だった。
00905 That’s The Way Boys Are (恋を夢みる17才) 64年12位
若干勢いが落ちて来た感が。「恋と涙の17才」が売れたんで、この邦題を付けたんでしょうね。
00906 I Don’t Wanna Be A Loser (失恋はいや) 64年37位
これもちょっと地味かな。単純な曲では全くないけれど。903、905、906はM.Barkan、B.Raleighのコンビが作ってる。
00907 Maybe I Know (メイビー・アイ・ノウ) 64年14位
ブリルビルディングの名ソングライター・コンビであるエリー・グリニッチ&ジェフ・バリーの作品。さすがにメロディがキャッチー。テコ入れ成功って感じですね。
00908 Look Of Love (恋の面影) 65年27位
これもエリー・グリニッチ&ジェフ・バリー。バカラックの名曲とは同名異曲。
00909 Sunshine, Lollipops And Rainbows (サンシャインとレインボー) 65年13位
Frankie Avalon主演の映画「Ski Party」の曲。もちろん観たことはないが、いかにも青春スター映画のテーマ曲って感じがする。逆に65年の曲とは思えないが。この曲と911は駆け出しの頃のMarvin Hamlischが共作している。
00910 My Town, My Guy And Me (マイ・タウン・マイ・ガイ・アンド・ミー) 65年32位
作曲者に彼女の名前が初めてクレジットされている。可もなく不可もなし。
00911 California Nights (星のカリフォルニア・ナイト) 67年16位
最後のTop40ヒット。時代とずれてしまったんだろうが、この曲には67年っぽさを少し感じる。911のみBob Crewのプロデュース。69年には超名曲「Wedding Bell Blues」を録音するがヒットせず、5th DimensionのヴァージョンがNo.1になった。
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