音楽 60年代 F

2009年11月 8日 (日)

Fortunes, The (フォーチュンズ)

 63年バーミンガムで結成された5人組。ブリティッシュ・インヴェイジョンのグループに位置づけられるが、ソフト・ロックっぽくもある。美しいメロディとコーラス、オーケストレーションが売りの叙情系。映画「パイレーツ・ロック」が公開中だが、海賊放送局のテーマ曲を歌ったことも。

01284 You’ve Got Your Troubles (ゴット・ユア・トラブル) 65年7位
 デュオDavid & Jonathanとしても知られるRoger Greenaway & Roger Cook(New Seekers「I’d Like To Teach The World To Sing」、Hollies「Long Cool Woman In A Black Dress」等)の作品。叙情性あふれるポップ・ロックの名曲。エンディングに割り込んでくる別メロディも面白い。英国では2位。

01285 Here It Comes Again (ヒア・イット・カムズ・アゲイン) 65年27位
 Barry Mason(Edison Lighthouse「Love Grows」、Engelbert Humperdinck「The Last Waltz」等)とLes Reed(Herman’s Hermits「There’s A Kind Of Hush」、Tom Jones「It’s Not Unusual」等)の作品。相変わらず美しいコーラスとオーケストレーション。

01286 Here Comes That Rainy Day Feeling Again (雨のフィーリング) 71年15位
 一時低迷していた彼らが心機一転Capitolに移籍して放ったヒット。1284のコンビ+Tony MaCaulay(Edison Lighthouse「Love Grows」、Foundations「Baby Now That I’ve Found You」等)の作品。時代の変遷とともに、ボーカルやメロディはバブルガムっぽくなっているが、これもいい曲。

2009年10月29日 (木)

Fame, Georgie (ジョージィ・フェイム)

 昔から興味があるのだけれど、未だにちゃんと聴いたことがない人。私はバブルの頃にスカにはまっていて、イギリスにブルービート(スカのことを当時の英国ではこう言った)を広めたのが、Georgie Fameだと知って、俄然興味を持ったのだ。43年生まれの英国のR&B、ジャズシンガーであり、キーボード・プレイヤー。61年Billy FuryのバックバンドBlue Flamesに参加、後にFuryから独立し、バンドを率いることになる。その後Blue FlamesにはMitch Mitchell(Jimi Hendrix Experience)やJohn McLaughlinも加入した。80年代以降、FameはVan MorrisonやBill Wymanのグループでも演っている。
 60年代のロンドンモッズ・シーンを代表する人らしいが、得も知れぬカッコよさがある。今度ちゃんと聴いてみよう。と書いたら、9月に(去年も)来日していたんだね。

01257 Yeh, Yeh (イエ・イエ) 65年21位
 Mongo Santamariaをカヴァーしたラテン・ソウル。作詞はLambert, Hendricks & RossのJon Hendricks。色んな音楽の要素が詰まってる感じで、お洒落。クレジットはGeorgie Fame And The Blue Flames。英国ではNo.1。

01258 The Ballad Of Bonnie And Clyde (ボニーとクライドのバラッド) 68年7位
 もちろんボニーとクライドは、アメリカン・ニューシネマの最高峰「俺たちに明日はない」の2人だけど、この曲は映画で使われたわけではなく(映画で使われたのはバンジョーがスゴい「Foggy Mountain Breakdown」。これはサイコー!)、映画にインスパイアされて生まれた曲。曲を書いたのは、Mitch Murray(Gerry & The PacemakersFreddie & The Dreamers等)とPeter Callander。ピアノをフィーチャーした30年代風メロディに、銃撃戦の効果音とか入ってる。この曲も英国ではNo.1。

2009年10月24日 (土)

Faith, Adam (アダム・フェイス)

 今日もブリティッシュ・インヴェイジョンということで、Adam Faith(1940-2003)。実はよく知らない。60年代前半の英国ではトップ・クラスのシンガーだったようで、11曲のTop10ヒット(内2曲がNo.1)がある。Cliif Richardのライバルだったらしい。60年代半ば以降はむしろ俳優として活躍し、更には金融ジャーナリストになった。何故かRoger Daltreyの最初のソロアルバムのプロデュースやLeo Sayerのマネジャーもやっている。

01243 It’s Alright (イッツ・オールライト) 65年31位
 Cliif Richardもなかなかアメリカでは売れなかったが、Adam FaithもTop40ヒットは1曲のみ。Beatles以前の人というイメージだが、この曲はBeatle初期を思わせるロックンロール・ナンバー。悪くないです。クレジットはAdam Faith With The Roulettes。昨日のDakotasと同様“with”となっているのは、おそらく単なるバックバンドではなかったからで、後にArgentのメンバーとなるRuss BallardとBob Henritがいる。

2009年10月22日 (木)

Frost, Max, And The Troopers (マックス・フロスト&ザ・トゥルーパーズ)

 「Shape Of Things To Come」を一聴してAnimalsを思い出したが、それもそのはずで「朝日のない街」を作ったBarry Mann & Cynthia Weilの作品だった。Max Frost And The TroopersはMike Curbが作ったスタジオ・グループ。

01238 Shape Of Things To Come (シェイプ・オブ・シングス・トゥ・カム) 68年22位
 映画「Wild In The Streets」(狂った青春)のテーマ曲。主演したChristopher Jonesの役名がMax Frost。他にShelley Wintersも出ている。未見だが。上にも書いたようにメロディ、オルガンがAnimals。疾走感もあって(昨日も同じこと書いたが)、嫌いな訳なし。

2009年10月 4日 (日)

Friend And Lover (フレンド&ラヴァー)

 友達と恋人というグループ名だが夫婦である。Jim & Cathy Post。2人ともアメリカ人だが、Jimがカナダのバンドにいた時に出会い、65年に結婚、結成。売れる前はBuckinghamsやCreamの前座も務めたらしい。

01173 Reach Out Of The Darkness (闇を逃れて) 68年10位
 68年のラヴでサイケな夏にぴったりな曲(って当時のことを知っている訳ではないが)。5th DimensionやFriends Of Distinctionが大好きな私としては飛びつきたいところだが、今ひとつ爽やかさに欠けるところが減点。Ray StevensやJoe Southがレコーディングに参加しているとのこと。

2009年9月13日 (日)

Fifth Estate, The (フィフス・エステート)

 コネティカット州スタンフォードで64年にThe D-Menとして結成された5人組。「Ding Dong! The Witch Is Dead」を聴く限りではバブルガムっぽいが、もうちょっとロックっぽい人たちだったみたい。

01130 Ding Dong! The Witch Is Dead (ディング・ドング! ザ・ウィッチ・イズ・デッド) 67年11位
 歴史に残るミュージカル映画、39年ジュディ・ガーランド主演の「オズの魔法使(The Wizard Of OZ)」の挿入歌のカヴァー。サントラでのタイトルは「鐘を鳴らせ! 悪い魔女は死んだ」となってる。この映画では何と言っても「虹の彼方に(Over The Rainbow)」が有名だが、これは60年にDemensionsがカヴァーしてヒットさせている。

2009年8月20日 (木)

Fred, John, & His Playboy Band (ジョン・フレッドとプレイボーイ・バンド)

 John Fred & His Playboy Bandはブルーアイドソウルのパーティ・バンドらしいが、「ジュディーのごまかし」しか知らないので、その本領はわからない。この曲はむしろバブルガム・ポップって感じなんで。
 John Fred Gourrierは41年ルイジアナ州生まれ、15歳でPlayboysを結成(Johnny Riversが級友だったそうだ)、59年には全米でマイナー・ヒットを出している。父親が元プロ野球選手で、彼も大学時代は野球とバスケットボールをやっており、音楽活動は中断。卒業後、バンドを再結成する。Gary Lewis & The Playboysが既にあったので、His Playboy Bandと改名。ジャケットには7人写っているが、メンバーの人数はよくわからない(8人か9人かも)。アーミールックってのは当時よくあるパターンだよね。全米No.1ヒットを飛ばすも、後が続かず。2005年死去。

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01088 Judy In Disguise (With Glasses) (ジュディーのごまかし) 67年1位
 タイトルを訳すと、「ジュディーはサングラスで変装してる」となるが、Beatlesの「Lucy In The Sky With Diamonds」のパロディ。Beatlesの「Hello Goodbye」を抜いて1位になった。上にも書いたようにこの曲だけではブルーアイドソウルって感じはあまりしない。Box Topsとかに通じるものはあるが。ゴールドディスク。このシングル持ってるのはちょっと貴重かも(私は全然コレクターではないが)。

2009年7月31日 (金)

Flying Machine, The (フライング・マシーン)

 昨日Foundationsのソングライターとして紹介したTony MacAulayと、Geoff Stephensが作曲/プロデュースを担当した英国のスタジオ・プロジェクト。「Smile A Little Smile For Me」が当たってツアー・グループができたのは、よくある話。アメリカに同名のグループがいたが(James Taylorのグループ)、関係はない。

01062 Smile A Little Smile For Me (笑って!ローズ・マリーちゃん) 69年5位
 少年少女向け典型的バブルガム・ミュージック。日本でも売れたんじゃないかな。何故か地元の英国では全く流行ってないけど。昨日書き忘れたけど、Tony MacAulayはDavid Soulの「やすらぎの季節」の作者でもある。これはちゃんと書いたが、彼の作品Edison Lighthouseの「恋のほのお」にもローズマリーちゃんは出てくるね。ゴールドディスク。

2009年7月30日 (木)

Foundations, The (ファウンデーションズ)

 60年代後半の英国のソウル(R&B)・グループと紹介されているが、ソウル風味のポップ・グループというべきだろう。当時の英国はモータウンやスタックスのツアーとかでソウル・ブームであった。67年に結成されたホーンセクションを含む8人組。メンバーには西インド諸島やスリランカ出身者もいる人種混成軍団。アメリカでヒットした2曲は、Edison Lighthouseの「恋のほのお」、New Seekersの「恋のファンタジー」(You Won't Find Another Fool Like Me)、Flying Machineの「笑ってローズマリーちゃん」等を書いたTony MacAulay(いずれも共作)。70年解散。

01060 Baby, Now That I’ve Found You (星のベイビー) 68年11位
 フォートップス風ポップス。Tony MacAulayとJohn McLeaodの作品。英国ではNo.1に輝いた。邦題の「星のベイビー」というのが変。グウィネス・パルトロー主演の映画「愛しのローズマリー」に使われた。

01061 Build Me Up Buttercup (恋の乾草) 69年3位
 これはソウルというよりバブルガム・ミュージックだよね。Tony MacAulayとManfred MannのボーカルMike D’Abo(ピアノを弾いている)の作品。Buttercupというのはきんぽうげのことだが、ここではカワイコちゃんみたいな意味で使われているそうだ。しかし、邦題の「恋の乾草(ほしくさ)」というのはいったい何だ! 英国では2位。キャメロン・ディアスが主演した映画「メリーに首ったけ」で使われた。ゴールドディスク。

2009年4月 5日 (日)

Ferrante & Teicher (フェランテ&タイシャー)

 60年代にイージーリスニングの分野で人気のあったピアノ・デュオ。映画音楽のカヴァーを多くヒットさせた。Arthur Ferranteは21年生まれ、Louis Teicherは24年生まれ。

00790 Theme From The Apartment (「アパートの鍵貸します」のテーマ) 60年10位
 ビリー・ワイルダー監督、ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン主演のコメディ映画。60年のアカデミー作品賞、監督賞、助演女優賞(マクレーン)を獲っている。曲自体は40年代の曲。映画のイメージとは違って、ずいぶんドラマティックです。

00791 Exodus (栄光への脱出) 60年2位
 オットー・プレミンジャー監督、ポール・ニューマン主演。「アパートの鍵貸します」と同じ年のアカデミー音楽賞を獲っている。作曲はアンドリュー・ゴールドのお父さんのアーネスト・ゴールド。ユダヤ人がキプロスからイスラエルに脱出する映画だから、それらしくドラマティックです。ゴールドディスク。

00792 (Love Theme From) One Eyed Jacks (片目のジャック) 61年37位
 この映画だけちょっとマイナーかも。マーロン・ブランド監督・主演の西部劇。これまた当然のようにドラマティック。しかし、こうした壮大な映画音楽がヒットチャートに入っていたというのも不思議な感じではある。日本でも50年代には「エデンの東」のテーマ曲とかが洋楽ヒットチャートで1年間1位だった?とか、そういう話も聴いたことあるしなあ。

00793 Tonight (トゥナイト) 61年8位
 あまりにも有名なミュージカル映画「ウエストサイド物語」のテーマ曲。これもアカデミー作品賞、監督賞、音楽賞等を獲っている。もちろんオリジナルには歌詞があるが、これはインスト。どの曲も同じピアノの音色になっちゃってるなあ。ここまでのヒット曲はすべてDon Costaオーケストラ。

00794 Midnight Cowboy (真夜中のカーボーイ) 69年10位
 ジョン・シュレシンジャー監督、ダスティン・ホフマン、ジョン・ヴォイト主演のアメリカン・ニューシネマの傑作(アカデミー作品賞受賞)。ラストシーンは…。この映画にはニルソンの「うわさの男」が田舎者のジョン・ヴォイトのテーマみたいに使われるわけだが、ジョン・バリー作曲(007!)のこのテーマ曲も素晴らしい。
 さすがに時代も変わり、ドラマティック路線も抑えられている。Vincent Bellの変な音色のギターが不思議。この曲のみNick Peritoオーケストラ。

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