Crystals, The (クリスタルズ)
60年代初期のガールズ・グループが好きである。まあ何でも好きだと思われそうだが。シュレルズとかロネッツとか。ブリティッシュ・インヴェイジョンが始まる前に、彼女たちはヒット・チャートを賑わせた。このクリスタルズもその1つ。
ウォール・オブ・サウンド(音の壁)で有名なプロデューサーPhil Spectorが見いだした、当時はハイスクールの5人組。 彼のレーベルであるフィレス・レコーズと契約した。
クリスタルズの曲は、ブリル・ビルディング・サウンドとも言える。(ニューヨーク・ブロードウェイのブリル・ビルに当時のポップスを作ってた音楽出版社が沢山入っていたため、こう呼ばれた。)
00261 There’s No Other (Like My Baby) (ゼアズ・ノー・アザー) 61年20位
初めてのヒット曲であり、フィレス・レコーズの第1作でもある。フィルとLeroy Batesの作品。グループ名はBatesの娘Crystalから採られたそうだ。リード・ボーカルはBarbara Alston。三連だが、もう少しメロディがキャッチーならなあ。
00262 Uptown (恋のアップ・タウン) 62年13位
有名なソング・ライティング・チームBarry Mann(バリー・マン)とCynthia Weil(シンシア・ワイル)の作品。ライチャス・ブラザーズの「Soul and Inspiration」や「You’ve Lost That Lovin’ Feelin’」とかが有名。これもBarbaraのリード。
ちょっと語りっぽくスローに入って、サビに行くところは定番っぽい(シャングリラズの「Leader Of The Pack」を思い出す)。メロディのキャッチーさが今ひとつ。
00263 He’s A Rebel (ヒーズ・ア・レベル) 62年1位
クリスタルズはこの曲で決まり。とにかくメロディがキャッチーなのがいい。ジーン・ピットニーの作品。発売を急いだフィルがDarlene Love(ダーレン・ラヴ)を含むBlossomsに歌わせて、クリスタルズの名前で出したことは有名。つまり、彼女たち最大のヒット曲は自分たちでは歌っていない。
間奏のサックスも好き。歌詞的にはシャングリラズの「Leader Of The Pack」の先駆けかな。
00264 He’s Sure The Boy I Love (愛しているんだもの) 63年11位
この曲もリード・ボーカルはダーレン・ラヴ。バリー・マンとシンシア・ワイルの作品。サビはちょっといいかな。モータウンに近いかも。
00265 Da Doo Ron Ron (When He Walked Me Home) (ハイ・ロン・ロン) 63年3位
「He’s A Rebel」と並んで有名な曲。ヒットするだけあって、いい曲。フィルとやはり有名なソング・ライティング・チームであるJeff Barry(ジェフ・バリー)とEllie Greenwich(エリー・グリニッチ)の曲。彼らは、ロネッツの「Be My Baby」とかディキシー・カップスの「Chapel Of Love」とかで有名。
この曲は本当のクリスタルズがちゃんと歌ってる。リード・ボーカルはLala Brooks。私がこの曲を知ったのは、77年のショーン・キャシディのカバー(No.1になった)。バック・コーラスでシェールが歌ってるそうだ。
00266 Then He Kissed Me (キッスでダウン) 63年6位
Lala Brooksのリード。これもフィル、ジェフ・バリー、エリー・グリニッチの曲。この曲もなにげにいい。
この後、フィルは新しいグループRonettes(ロネッツ)に関心を移し(リード・ボーカルのロニーとフィルは後に結婚)、クリスタルズは尻すぼみになってしまった。


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