Clark, Petula (ペトゥラ・クラーク)
60年代のスウィンギン・ロンドンと聴いて最初に思い浮かぶのが、ペトゥラ・クラーク。ほとんどの曲はイギリスのバカラックと言われたプロデューサー・トニー・ハッチが書いている。私の大好きな世界(オースティン・パワーズ?)だ。
32年イングランドのエプソム生まれ、子供の頃から歌手・女優として/ラジオ・テレビで活躍、50年代(40年代?)には既に英国で大スターだったし、結婚して移り住んだフランスでもヒットを飛ばしていたそうだが、私が興味があるのはもちろんアメリカでも売れた65年以降のポップ・シンガーとして。上品さと自由さが奇跡的にバランスしてるヒトだと思う。
ネットで素晴らしい紹介を見つけたので、リンクしておきます。
02034 Downtown (恋のダウンタウン) 65年1位
ペトゥラ・クラークと言えばやっぱりこの曲。ポップスの見本のような超名曲。しかもエンディングの展開はアヴァンギャルドとさえ言える。シュガーベイブの「ダウンタウン」の歌詞は当然ここから来てるんだろうね。グラミー賞最優秀ロックンロール・レコード賞受賞、ゴールドディスク。
02035 I Know A Place (アイ・ノウ・ア・プレイス) 65年3位
「Downtown」路線を踏襲。2年連続でグラミー賞(最優秀ロックンロール女性ボーカル賞)を受賞。当時はこれがロックンロール部門だったんだ。
02036 You’d Better Come Home (ユード・ベター・カム・ホーム) 65年22位
一転バカラック調?のバラード。Dionne Warwickが歌っても似合うかも。
02037 Round Every Corner (ラウンド・エブリ・コーナー) 65年21位
アカペラから始まるコーラス重視の曲。意外な展開はトニー・ハッチらしいが、ちょっと単調かな。
02038 My Love (マイ・ラヴ) 66年1位
再びアップテンポなナンバーで2曲目のNo.1。イギリス女性としては初の2曲のNo.1を持つアーティストに(そもそも「Downtown」はロック・エラでは英国女性初のNo.1)。
02039 A Sign Of The Times (ア・サイン・オブ・ザ・タイムス) 66年11位
ちょっとモータウンっぽいかな。サビの展開もいい。Dusty SpringfieldやLuluほどではないけど(どちらも好み!)、Petula ClarkにもR&Bっぽさはある。
02040 I Couldn’t Live Without Your Love (アイ・クドゥント・リヴ・ウィズアウト・ユア・ラヴ) 66年9位
ピアノとフィンガースナップで静かに始まってだんだん盛り上がっていくのが好き。この曲からはハッチ夫人Jackie Trentが曲作りに関わっている。アダルト・コンテンポラリー・チャートNo.1。
02041 Who Am I (フー・アム・アイ) 66年21位
この辺はトニー・ハッチの真骨頂だろうね。ポップで展開が面白い上、ハープシコードとストリングスのアレンジもいいです。
02042 Color My World (カラー・マイ・ワールド) 66年16位
シタールだよ、時代だね。相変わらずのハッチ節です。
02043 This Is My Song (愛のセレナーデ) 67年3位
この曲だけはトニー・ハッチではない。作曲は誰かと言えば、チャップリン! ちょっとクラシカルな感じは同じチャップリンの超名曲「Smile」に似てる。チャップリン最後の監督作品「伯爵夫人」(マーロン・ブランド、ソフィア・ローレン主演)のテーマ曲。映画の赤字がこの曲のヒットのおかげで埋まったとか。英国ではNo.1。
YouTubeはフランス語だよ。
02044 Don’t Sleep In The Subway (天使のささやき) 67年5位
Beach Boysの「Pet Sounds」みたいな唐突なサビがスゴい。モンティパイソンでジョン・クリーズがこの曲を一瞬口ずさむシーンがあるよ。アダルト・コンテンポラリー・チャートNo.1。
02045 The Cat In The Window (The Bird In The Sky) (ザ・キャット・イン・ザ・ウインドウ) 67年26位
構成が複雑なのは今までと一緒だけど、ちょっとキャッチーさに欠けるかな。
02046 The Other Man’s Grass Is Always Greener (ジ・アザー・マンズ・グラス・イス・オールウェイズ・グリーナー) 67年31位
「隣の芝生は青く見える」って英語のことわざだったのか? マイナーからサビで転調する構成とか、ハッチらしいね。やはり以前と比べると、ちょっとキャッチーさが落ちるけど。
02047 Kiss Me Goodbye (キス・ミー・グッバイ) 68年15位
この曲はハッチではなく、「The Last Waltz」を作ったレス・リードとバリー・メイスンの曲。ペトゥラが「ラスト・ワルツ」をカヴァー(フランスで2位のヒット)したのが縁。そう言われると、確かに似てる。昔の映画の主題歌みたいだな。
02048 Don’t Give Up (ドント・ギブ・アップ) 68年37位
最後のTop40ヒット。ホーンのアレンジが好き。
この後、「フィニアンの虹」(フランシス・フォード・コッポラ監督、フレッド・アステア主演)とか「チップス先生さようなら」(ハーバート・ロス監督、ピーター・オトゥール主演)とか、映画女優になった印象があったけど、ずっと歌い続けてる。88年には「ダウンタウン」のディスコ・ヴァージョンを出して、英国ではTop10に入ってる。


最近のコメント