Byrds, The (バーズ)
フォーク・ロックの創始者(ディラン×ビートルズ!)であり、後のウエストコースト・サウンドに与えた影響は絶大。
64年ロスアンジェルスで結成。オリジナル・メンバーは、Roger McGuinn(ギター)、Gene Clark(パーカッション)、David Crosby(ギター)、Chris Hillman(ベース)、Michael Clarke(ドラムス)。ロジャー・マッギンの12弦ギターとハーモニーが売り。
クロスビーはもちろん後にCSN&Yを結成するし、ヒルマンとマイケル・クラークはFlying Burrito Brothersを結成、そうした流れからEaglesやFirefallも生まれてくる。McGuinn, Clark & Hillmanというのも70年代後半に再結成された。
00505 Mr. Tambourine Man (ミスター・タンブリン・マン) 65年1位
バーズと言えば、この曲。もちろんディランのナンバー。「Bringing It All Back Home」収録だから、当時はディランの新曲ということになる。ディランがニューポート・フォーク・フェスティバルでエレキ・ギターで登場して罵声を浴びた年。バーズらしいギターとコーラスが聴ける。但し、メンバーで演奏しているのはマッギンのみで、当時セッション・ミュージシャンだったレオン・ラッセルやグレン・キャンベル(2人ともギター)等が演奏している。508はともかく、この曲もドラッグ・ソングという説あり。英国でもNo.1。
00506 All I Really Want To Do (オール・アイ・リアリー・ウォント) 65年40位
これもディランのナンバーだが、ヒットせず。というのは、Cherのカバーの方がヒットしちゃったからですね。ということで、次はピート・シーガーの曲に。
00507 Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) (ターン・ターン・ターン) 65年1位
505と並ぶバーズの代表曲。ピート・シーガーの曲だが、歌詞は聖書から採っており、最古の歌詞のNo.1ヒットとしても知られる。
00508 Eight Miles High (霧の8マイル) 66年14位
いきなしサイケに。どう聴いてもドラッグ・ソングでしょう。ロジャー・マッギンのギターはJohn Coltraneとインド音楽の影響を受けていると言われる。スペース・ロックとかラガ・ロックとか言われたらしい。この後、Gene Clark(初期のオリジナル曲の多くを作っていたのは彼)は飛行機嫌いで脱退(アニマルズのAlan Priceも同じ理由だったな)。
00509 Mr. Spaceman (ミスター・スペースマン) 66年36位
508と同様、3rdアルバム「Fifth Dimension」(霧の5次元)より。陽気でカントリーっぽい曲。マッギンのオリジナル。
00510 So You Want To Be A Rock ‘N’ Roll Star (ロックンロール・スター) 67年29位
4枚目「Younger than Yesterday」収録。ロック・スターを皮肉った歌。Hugh Masekelaが吹くトランペットとSEとして使われる歓声が効果的。ヒルマンとマッギンの曲。
00511 My Back Pages (マイ・バック・ペイジズ) 67年30位
これもディランの曲。オリジナルは、506とともに「Another Side Of Bob Dylan」に入っている。505や507はホント飽きるくらい聴いているので、今はこの曲が1番好きかな。
バーズは影響力の大きさに比べると、ヒット曲は少なく、これが最後のTop40ヒット。この後、名盤「The Notorious Byrd Brothers」(名うてのバード兄弟:カッコいい邦題です)とかが出て、カントリー・ロックへシフトしていく。映画「イージー・ライダー」にも曲が使われてたなあ(「Ballad Of Easy Rider」は使われず、「Wasn’t Born To Follow」が使われた)。
最近のコメント