音楽 60年代 B

2009年9月17日 (木)

Blues Magoos (ブルース・マグース)

 ポップでサイケなガレージ・ロック・バンド。1stアルバムのタイトルが「Psychedelic Lollipop」! ズバリじゃないでしょうか? 64年ニューヨークのブロンクスで結成された5人組。69年には既に時代遅れになり?解散。ボーカルのPeppy Castroは81年に「Breaking Away」をヒットさせたBalanceのメンバー。

01134 (We Ain’t Got) Nothing Yet (恋は青春) 67年5位
 リフはRicky Nelsonの「Summertime」(Janis Joplinも歌ったポギー&ベスの)からDeep Purpleの「Black Night」へと引き継がれたアレですね。かき鳴らされるギターと当時お決まりのオルガンがサイケ。ドラッグやって、身体にコード巻き付けて電球点滅させながら演奏してたらしい。ところで、この曲は映画「イージーライダー」で使われてたそうだが、全然印象にないなあ(私が持ってるサントラにも入ってないし)。

2009年8月 8日 (土)

Bilk, Mr. Acker (アッカー・ビルク)

 昨日のJanet MeadにSisterがつくのはわかるけど、何故Acker BilkにMr.がつくのだろう? 英国人初の全米No.1(Rock Eraで)に輝いたのが、Mr. Acker Bilk。29年生まれのクラリネット奏者。50年代後半の英国ではトラッド・ジャズが流行っていたが、その担い手の1人である。山高帽がトレードマーク。

01070 Stranger On The Shore (白い渚のブルース) 62年1位
 元々のタイトルは彼の娘の名前「Jenny」だったが、同名の子供向けTVシリーズのテーマソングとなり改題された。クラリネットをフィーチャーしたインストルメンタル。この2年後にブリティッシュ・インヴェイジョンが始まるとは思われないのんびりさ。こういうのもたまにはいいもんです。英国では最高位2位だが、55週チャートインした。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1。ゴールドディスク。

2009年6月26日 (金)

Brown, The Crazy World Of Arthur (アーサー・ブラウン)

 頭(ヘルメット)で火を燃やしている姿にインパクトがあった。ステージでのパフォーマンスではAlice CooperKissの先駆者。Arthur Brownは42年英国生まれ。67年にThe Crazy World Of Arthur Brownを結成、ボーカルのArthur Brownに加え、オルガン、ベース、ドラムスの4人組。Carl Palmerも一時在籍。Pete Townshendに見出される。映画「Tommy」にも出演。

00967 Fire (ファイアー) 68年2位
 「I am the god of hellfire」というだみ声の台詞とともに始まるサイケなナンバー。全編を埋め尽くすオルガンの音色が印象的。仰々しいというか、わかりやすい曲ではある。英国ではNo.1。ゴールドディスク。WhoのマネージャーKit Lambertがプロデューサー、Pete Townshendがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。
 明日はPete Townshendに見出されたもう1つのグループを紹介する。

2009年6月24日 (水)

B. Bumble & The Stingers (B・バンブル&スティンガーズ)

 「Nut Rocker」と言えばELPに決まっている訳だが、その10年前にこの曲をヒットさせていたグループがいた。B. Bumble & The Stingersはロスアンジェルスのセッション・ミュージシャンによるグループで、メンバーはいろいろ入れ替わっているようだ。この手ではよくあるように、ツアー用のグループが結成され、R.C. Gambleという人がリーダーBilly Bumbleを名乗った。Ernie Fields Orchestra名でGlenn Millerの「In The Mood」をヒットさせたのも同じ人たちのようだ。

00964 Bumble Boogie (バンブル・ブギー) 61年21位
 リムスキー=コルサコフの「くまんばちの飛行」(Flight Of The Bumble Bee)のロック・インストルメンタル・ヴァージョン。もちろんグループ名はこの曲から来ている。ただし、このアイデアは彼らのオリジナルではなく、1946年にFreddy Martin & His Orchestraが「Bumble Boogie」のタイトルでヒットさせている。

00965 Nut Rocker (ナット・ロッカー) 62年23位
 もちろんオリジナルはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」(Nut Cracker)。英国では何とNo.1になっている。ELPはカヴァー・ヴァージョン?だったということ。ELPが演った72年にはB. Bumble & The Stingersの盤が英国では再発になり、ヒットしている。プロデューサーはKim Fouleyという人で、「Alley-Oop」のNo.1ヒットで知られるHollywood Argylesも彼のプロデュース。

2009年3月 4日 (水)

Ball, Kenny, And His Jazzmen (ケニー・ボールと彼のジャズメン)

 何日か前に「ワシントン広場の夜はふけて」を紹介したが、今日は「モスコーの夜はふけて」。ニューヨーク出身のディキシーランド・ジャズ・グループであるヴィレッジ・ストンパーズがウケた背景には、英国出身のトラッド・ジャズ・グループがアメリカに逆輸入されて人気を博していたことが挙げられる。Kenny Ball達もその1つ。他にはAcker BilkやChris Barberが有名。
 ケニー・ボールは30年生まれのトランぺッター、58年に7人編成のJazzmenを結成している。アメリカでのTop40ヒットは1曲のみだが、英国では10数曲のヒットを持ち、「スキヤキ(上を向いて歩こう)」のインストもベスト10に入れている。ちなみに「Sukiyaki」というタイトルをつけたのはケニーのレコード会社の社長だとか。

00740 Midnight In Moscow (モスコーの夜はふけて) 62年2位
 原曲はロシアの昔の曲「Padmoskoveeye Vietchera」。「ワシントン広場の夜はふけて」以上にディキシーランド・ジャズって感じにスウィングしてて、陽気。そう言えば「ジャワの夜はふけて」ってのもあるが、どれが最初だったんだろう? アダルト・コンテンポラリー・チャートNo.1。
 YouTubeへのリンクがあっという間に削除されてしまったので、ヴィレッジ・ストンパーズのバージョンをリンクし直しときます。

2009年1月31日 (土)

Blue Cheer (ブルー・チアー)

 パワー・トリオと呼ばれたヘヴィー・メタルの元祖。MC5と並び立つ。67年サンフランシスコで結成。轟音!

00645 Summertime Blues (サマータイム・ブルース) 68年14位
 言わずと知れたエディ・コクランの「Summertime Blues」をカヴァー。この後、フーや清志郎もカヴァーするロックンロール・スタンダード。サイケ。爆音ギター大好き! 今日は簡単だけど、これでおしまい!

2008年12月21日 (日)

Byrds, The (バーズ)

 フォーク・ロックの創始者(ディラン×ビートルズ!)であり、後のウエストコースト・サウンドに与えた影響は絶大。
 64年ロスアンジェルスで結成。オリジナル・メンバーは、Roger McGuinn(ギター)、Gene Clark(パーカッション)、David Crosby(ギター)、Chris Hillman(ベース)、Michael Clarke(ドラムス)。ロジャー・マッギンの12弦ギターとハーモニーが売り。
 クロスビーはもちろん後にCSN&Yを結成するし、ヒルマンとマイケル・クラークはFlying Burrito Brothersを結成、そうした流れからEaglesやFirefallも生まれてくる。McGuinn, Clark & Hillmanというのも70年代後半に再結成された。

00505 Mr. Tambourine Man (ミスター・タンブリン・マン) 65年1位
 バーズと言えば、この曲。もちろんディランのナンバー。「Bringing It All Back Home」収録だから、当時はディランの新曲ということになる。ディランがニューポート・フォーク・フェスティバルでエレキ・ギターで登場して罵声を浴びた年。バーズらしいギターとコーラスが聴ける。但し、メンバーで演奏しているのはマッギンのみで、当時セッション・ミュージシャンだったレオン・ラッセルやグレン・キャンベル(2人ともギター)等が演奏している。508はともかく、この曲もドラッグ・ソングという説あり。英国でもNo.1。

00506 All I Really Want To Do (オール・アイ・リアリー・ウォント) 65年40
 これもディランのナンバーだが、ヒットせず。というのは、Cherのカバーの方がヒットしちゃったからですね。ということで、次はピート・シーガーの曲に。

00507 Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) (ターン・ターン・ターン) 65年1位
 505と並ぶバーズの代表曲。ピート・シーガーの曲だが、歌詞は聖書から採っており、最古の歌詞のNo.1ヒットとしても知られる。

00508 Eight Miles High (霧の8マイル) 66年14位
 いきなしサイケに。どう聴いてもドラッグ・ソングでしょう。ロジャー・マッギンのギターはJohn Coltraneとインド音楽の影響を受けていると言われる。スペース・ロックとかラガ・ロックとか言われたらしい。この後、Gene Clark(初期のオリジナル曲の多くを作っていたのは彼)は飛行機嫌いで脱退(アニマルズのAlan Priceも同じ理由だったな)。

00509 Mr. Spaceman (ミスター・スペースマン) 66年36位
 508と同様、3rdアルバム「Fifth Dimension」(霧の5次元)より。陽気でカントリーっぽい曲。マッギンのオリジナル。

00510 So You Want To Be A Rock ‘N’ Roll Star (ロックンロール・スター) 67年29位
 4枚目「Younger than Yesterday」収録。ロック・スターを皮肉った歌。Hugh Masekelaが吹くトランペットとSEとして使われる歓声が効果的。ヒルマンとマッギンの曲。

00511 My Back Pages (マイ・バック・ペイジズ) 67年30位
 これもディランの曲。オリジナルは、506とともに「Another Side Of Bob Dylan」に入っている。505や507はホント飽きるくらい聴いているので、今はこの曲が1番好きかな。
 バーズは影響力の大きさに比べると、ヒット曲は少なく、これが最後のTop40ヒット。この後、名盤「The Notorious Byrd Brothers」(名うてのバード兄弟:カッコいい邦題です)とかが出て、カントリー・ロックへシフトしていく。映画「イージー・ライダー」にも曲が使われてたなあ(「Ballad Of Easy Rider」は使われず、「Wasn’t Born To Follow」が使われた)。

2008年11月30日 (日)

Buckinghams, The (バッキンガムズ)

 ブラス・ロックの嚆矢と言われるのが、このバッキンガムズ。No.1ヒットもあるのに、ちっとも知られていない。ソフト・ロックに分類される音だが、ソウルフルなホーン・セクションを導入したところがミソで、そこが後にBSTシカゴのプロデューサーとなるJames William Guercioの手腕なんだろう。
 ブリティッシュ勢みたいなグループ名だが、シカゴ出身の5人組。

00447 Kind Of A Drag (カインド・オブ・ア・ドラグ) 67年1位
 マイナー・レーベルから出した曲が大ヒット。作曲者はJim Holvayという人で彼らのヒットのほとんど(449以外)を共作している。いかにも60年代後半っぽいメロディアスできれいなコーラスを聴かせるポップスで、これにホーン・セクションが絡む。

00448 Don’t You Care (ドント・ユー・ケア) 67年6位
 この曲から、レーベルはコロンビア、ガルシオのプロデュースとなる。No.1ヒットの447と同様、ホント60年代後半っぽいメロディですね。好きなタイプの曲です。

00449 Mercy, Mercy, Mercy (マーシー・マーシー・マーシー) 67年5位
 彼らを初めて知ったのは多分この曲。マイルス・デイヴィスと一緒に演っていた有名なサックス奏者Cannonball Adderley(キャノンボール・アダレイ)のインストゥルメンタル・ナンバー(ジョー・ザヴィヌル作曲)に歌詞をつけたもの。多くの人にカバーされているスタンダードだけに、バッキンガムズの中では異色。ソウル・ジャズ! これを聴くと、BSTの先駆と言われるのもわかる。

00450 Hey Baby (They’re Playing Our Song) (ヘイ・ベイビー) 67年12位
 他の曲と同傾向だけど、ちょっとメロディが落ちるかなあ。

00451 Susan (愛しのスーザン) 67年11位
 これも同傾向の曲なんだけど、最後の方で「A Day In The Life」的に曲が壊れる(は言い過ぎか?)のが、サイケ。こう見てくると、67年1年間で5曲のTop20ヒットを飛ばすというスゴい売れ方だったことがわかる。しかも、翌年以降は1曲のTop40ヒットもないという一過性ぶり。ガルシオと袂を分かったのがすべてですね。70年に解散。

2008年11月27日 (木)

Blood, Sweat & Tears (ブラッド・スエット&ティアーズ)

 昨日のチェイスに引き続き、ブラス・ロック。シカゴと並ぶブラス・ロックの雄BS&T。67年にAl Kooperを中心にニューヨークで結成される。1stアルバム発表後、アル等が抜け、ボーカルのDavid Clayton-Thomas等が加入。2ndアルバム「Blood, Sweat & Tears」(邦題:血と汗と涙。そりゃそうだが)を発表、全盛期を迎える。この時のメンバーは9人、ギター、ベース、ドラムスに加え、サックス、トロンボーン2、トランペット2が基本(キーボード弾いたり、フルート吹いたりも)。
 BS&Tが活躍したのは3年弱だが、80年代に再結成され、今でも現役のようだ。但し、メンバー・チェンジは頻繁で、参加メンバーは100人を超える。ところで、ブラス・ロックと言うのは和製英語でしょうか? BS&Tとかもジャズ・ロックとは言うようだけど。

00437 You’ve Made Me So Very Happy (ユーヴ・メイド・ミー・ソー・ベリー・ハッピー) 69年2位
 この曲から3曲連続最高位2位、すべてゴールドディスク(すべて2ndアルバム収録)と飛ぶ鳥を落とす勢いだったようだ。この曲はモータウンの女性歌手Brenda Hollowayのカバー。ブラス・ロックというとロック+ジャズって感じがするけど、BS&Tを聴いてもわかるように、かなりソウルです。

00438 Spinning Wheel (スピニング・ホィール) 69年2位
 BS&Tの代表作と言えば、これでしょう。和田アキ子もカバーしたソウルフルでダイナミックなナンバー。最後は19世紀初めにオーストリアで作られた曲(英語だと「Did You Ever See A Lassie?」:女の子見たかい?)で終わる。アダルト・コンテンポラリー・チャートNo.1。YouTubeはウッドストック!

00439 And When I Die (アンド・ホェン・アイ・ダイ) 69年2位
 ローラ・ニーロ作、彼女のデビュー・アルバムに収録されていた曲。アル・クーパーが抜けた後で、ボーカルとしてローラ・ニーロもオーディションされたとか。

00440 Hi-Di-Ho (ハイ・デ・ホ) 70年14位
 この曲と441はアルバム「Blood, Sweat & Tears 3」より。キャロル・キングが在籍したグループThe Cityの「That Old Sweet Roll」がオリジナル。The Cityが好きな人は結構多いようですね。

00441 Lucretia Mac Evil (マック・エビル) 70年29位
 デヴィッドのオリジナル。ブラスのカッコよさはこれが1番。ファンキーです。

00442 Go Down Gamblin’ (ゴー・ダウン・ギャンブリン) 71年32位
 アルバム「Blood, Sweat & Tears 4」より、これもデヴィッド作。この後、デヴィッド等中核メンバーが脱退、人気は失速。最後のTop40ヒットだが、ここまでの曲と比べると、魅力は薄いなあ。

2008年10月24日 (金)

Black, Cilla (シラ・ブラック)

 リヴァプール出身でビートルズに次いでレコードを売ったアーティストはGerry & The Pacemakersではなく(Billy J. Kramer & The DakotasでもThe Searchersでもない)、彼女なのだそうです。ビートルズやジェリー&ザ・ペースメーカーズと同様、マネジャーはブライアン・エプスタイン、プロデューサーはジョージ・マーティン。アメリカではあまり売れませんでしたが、英国では11曲のベスト10ヒットを持ち、64年にNo.1になった「Anyone Who Had A Heart」(バカラックの曲)は女性シンガーの曲としては英国で最も売れたとか。ジェリー&ザ・ペースメーカーズの映画「Ferry Cross The Mersey」にも出演。60年代末以降はTVスターとして活躍しているようです。
 43年生まれ、本名はPriscilla White! ビートルズが出演していたキャバンクラブでクローク係をしていました。ところで、私が彼女を知ったのは、ビデオでマーク・ボランと彼女が「Life’s A Gas」という曲をデュエットしているのを観たからです。何か不思議な取り合わせですね。

00337 You’re My World (ユア・マイ・ワールド) 64年26位
 米国で唯一のTop40ヒット。私はヘレン・レディのカバー・バージョンで知りました。オリジナルはイタリアの曲だそうですが、いいポップ・ソングです。ストリングスの入れ方が好き。60年代のイギリスの女性シンガーと言えば、Dusty Springfield、Petura Clark、Lulu等、いい曲を歌っている人が沢山いますね。

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