Little Richard (リトル・リチャード)
Beatles(Paul)の「のっぽのサリー」のオリジネーターとして、Chuck Berryと並ぶロックンロールの創始者として、Little Richardの名前は大昔から知っていたが、あんまりちゃんと聴いたことはなくって、最近「Little Richard Greatest Gold Hits」というベストを購入した。それにヒット曲は全部収録されている。ピアノに足を乗せて歌っているという印象もあるな。
32年ジョージア州生まれ。本名Richard Wayne Penniman。ゲイであったため、白人の家庭へ養子に出されたと日本のウィキには書いてあった。彼の影響を受けたアーティストは数知れないが、例えばJB、Otis、Paul McCartney、Mick Jagger、Keith Richard等等。人気絶頂の57年に突如神の啓示を受けて引退、牧師になりゴスペルの世界へ。62年カムバック後、彼のバンドに入ったのがJimi Hendrixである。72年にはCanned Heatのスマッシュヒット「Rockin’ With The King」にゲスト参加している。86年ロックの殿堂入り。
02392 Tutti-Frutti (トゥッティ・フルッティ) 56年17位 ♩バッパルウパー…♩、うまく表記できないが、イントロのフレーズが印象的。シャウトするボーカル、叩き付けるピアノ、吠えるサックス。彼の曲の原型は全てここにあるって感じ。ドゥーワップでは黒人のオリジナル・ヴァージョンより白人のカヴァー・ヴァージョンがヒットするということがよくあったが、この曲でもPat Booneの方が売れるというバカなことが起きている。Rolling Stone誌のベスト500で43位。
02393 Long Tall Sally (のっぽのサリー) 56年6位 ご存知「のっぽのサリー」。この人のシャウトはホントスゴい。ライブとかスゴかったんだろうなあと思う。でもPaulのヴァージョンも全く負けてない。さすがに今度はPat Booneよりヒットした。Rolling Stone誌で56位。R&Bチャート8週No.1。
02394 Slippin’ And Slidin’ (Peepin’ And Hidin’) (スリッピン・アンド・スライディン) 56年33位 「Long Tall Sally」のB面。ちょっとテンポを落として、ニューオーリンズっぽい感じのピアノがいい。サックスも。
02395 Rip It Up (リップ・イット・アップ(陽気に行こうぜ)) 56年17位 今までのヒット曲は全て本人の共作だったが、これはほとんどの作品に絡んでいるプロデューサーのRobert BlackwellとJohn Marascalcoの作品(「Good Golly, Miss Molly」と同じコンビ)。曲調は2394と似てるかな。Elvisも同じ頃取り上げている。R&BチャートNo.1。
02396 Lucille (ルシヤ) 56年21位 ピアノを弾きながら目をギョロつかせてシャウトする姿がロックンロール。R&BチャートNo.1。
02397 Jenny, Jenny (ジェニ・ジェニ) 57年10位 これも有名な曲だな。サックスと張り合ってシャウトしてる。そう言えば、女性の名前の曲が多いなあ。Sally、Lucille、Molly、Jenny。ただそれだけだが。
02398 Keep A Knockin’ (キープ・ア・ノッキン) 57年8位 どの曲にもサックスがフィーチャーされているが、サックスとRichardのシャウトが交互に炸裂する。Rolling Stone誌で442位。
02399 Good Golly, Miss Molly (グッド・ゴリー・ミス・モリー) 58年10位 この曲も有名だが、Mitch Ryder & The Detroit Wheelsのカヴァーで先に知った。こう聴いてくると、一番有名な「のっぽのサリー」が特に性急で、他の曲はわりと余裕をかましてる感じがする。ブギーっぽいピアノがいいなあ。Rolling Stone誌で94位。
02400 Ooh! My Soul (ウー!マイ・ソウル) 58年31位 最後のTop40ヒット。というか、57年には引退しているはずなので、シングルだけリリースされてたのかな?
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