Dells, The (デルズ)
多分一番好きなソウル・コーラス・グループ。何枚かアルバムを持ってるだけだが、いつまでも聴いていたくなる不思議な魔力がある。Top40ヒットは60年代後半から70年代前半に集中しているが、1952年結成で2012年まで60年間活動し、しかもメンバーはほぼ変わらずという驚異のグループ。バリトンのMarvin JuniorとテナーのJohnny Carterの2トップがリードする5人組。
5745以外は「On Their Corner/The Best Of The Dells」に収録。
05742 There Is (ゼア・イズ) 68年20位
初のTop40ヒットは、彼らのヒット曲としては珍しいジャンプナンバー。力強いMarvin Juniorのリードは素晴らしい。
05743 Stay In My Corner (ステイ・イン・マイ・コーナー) 68年10位
5742とこの曲はアルバム「There Is」より。一転スロー。Johnny Carterのハイトーンテナーが加わった、超名曲。65年の曲の再録。シングル盤もいいけど、倍の6分を超えるヴァージョンもいい。R&BチャートNo.1。
https://www.youtube.com/watch?v=iX3cOtmyyOc
05744 Always Together (オールウェイズ・トゥゲザー) 68年18位
この人たちに駄作なし。ポップスファンの私は何よりもメロディのキャッチーさを重視するのだが、Dellsはそれとは全く別の楽しみ方になる。次々と現れる歌声を楽しむというか。
05745 Does Anybody Know I’m Here (ダズ・エニバディ・ノウ・アイム・ヒア) 69年38位
5744とこの曲はアルバム「The Dells Musical Menu/Always Together」より。ベトナムにいる兵士の歌なんだね。なぜか、この曲だけ上に書いたBestに入ってない。
05746 I Can Sing A Rainbow / Love Is Blue (アイ・キャン・シング・ア・レインボウ/ラブ・イズ・ブルー) 69年22位
Peggy Leeが55年に歌った映画主題歌と、誰もが知っている「恋はみずいろ」(アメリカではPaul Mauriatで前年にNo.1)のカヴァー・メドレーなんだが、Dellsがカヴァーするとこうなるわけ?という驚きがある。耳に残ります。
05747 Oh, What A Night (オー・ホワット・ア・ナイト) 69年10位
5746とこの曲はアルバム「Love Is Blue」より。元々Dellsはドゥーワップグループだったわけだが、この曲のオリジナルは56年。5743に勝るとも劣らない、甦った超名曲。アレンジもいいねえ。R&BチャートNo.1。
05748 The Love We Had (Stays On My Mind) (ザ・ラヴ・ウィ・ハド) 71年30位
Jerry Butlerも演った名曲。どうしても2トップに耳を奪われるが、コーラスもいいのだよ。
05749 Give Your Baby A Standing Ovation (ギヴ・ユア・ベイビー・ア・スタンディング・オヴェイション) 73年34位
MCがあおり、セリフで始まる、強力2トップが絡み合う、これも名曲。プロデュースはJohnnie Taylorを手がけたことでも有名なDon Davis。この後もいい曲あるのに、なぜか最後のTop40ヒットに。ゴールドディスク。
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