« Clarke, Stanley (スタンリー・クラーク) | トップページ | Boone, Pat (パット・ブーン) 2/2(1958-1962) »

2020年10月17日 (土)

Boone, Pat (パット・ブーン) 1/2(1955-1957)

 No.1ヒットぐらいは昔から知っているけれど、ほとんど聴いてこなかった人。「The Complete US & UK Singles As & Bs 1953-62」なる3枚組CDamazon2,000円そこそこで売られているのを見て購入。38曲のTop40ヒットをコンプリートしたので、紹介することになった次第。

 印象としては、悪のElvisに対して、善のPat Booneという感じ。ロックンロールは黒人の音楽から生まれたが、Elvisがそのいかがわしさも受け継いだのに対して、Pat Booneはそれを脱色したという印象がある。彼は結構黒人のロックンロールをカヴァーしているのだが、それは品行方正ヴァージョンである。そして、黒人のオリジナルより大抵Pat Booneのカヴァーの方が売れるのも当時のお約束であった。

 34年にフロリダ州で生まれ、ナッシュビルで育った。Debby Booneは娘。

 

05632 Two Hearts (二つの心) 55年16位

 初のTop40ヒットは、ドゥーワップ・グループOtis Williams & The Charmsがオリジナル。最初から黒人の曲のカヴァーだったわけだが、感想は上に書いた通り。当時はそもそも黒人のR&Bをかける局が少なくて、Pat Booneが演ると曲がかかってヒットするという構造だったわけだ。『ビルボード・ナンバー1・ヒット』という本によれば、DJのアラン・フリードは横取りだと怒っていたらしい。

 

05633 Ain’t That A Shame (悪いのはあなた/エイント・ザット・ア・シェイム) 55年1位

 オリジナルのFats Domino10位、こっちは1位か。そりゃないよな。Four SeasonsCheap Trickもヒットさせてるロックンロールのスタンダード。ゴールドディスク。

 

05634 At My Front Door (Crazy Little Mama) (クレイジー・リトル・ママ) 55年7位

 オリジナルはEl Doradosのアップテンポのドゥーワップで17位。元の曲は好きなんだけどね。

 

05635 No Other Arms (ノー・アザー・アームス) 55年26位

 「No Arms Can Ever Hold You」というタイトルで知られる曲らしい。Georgie Shawでもヒット、後にBachelorsでもTop40入りしている。これは黒人関係ないポピュラーソング。

 

05636 Gee Whittakers! (ジー・ウィッテーカーズ) 55年19位

 オリジナルはドゥーワップ・グループのFive Keys

 

05637 I’ll Be Home (アイル・ビー・ホーム) 56年4位

 オリジナルはあのFlamingosだが、R&Bチャートのみ。こちらは英国で何と1位に。いい曲だけどねえ。ゴールドディスク。

 

05638 Tutti’Frutti (トゥッティ・フルッティ) 56年12位

 5637B面。オリジナルはLittle Richard17位)。いくら何でもそりゃないだろって順位だな。

 

05639 Long Tall Sally (のっぽのサリー/ロング・トール・サリー) 56年8位

 最悪カヴァーはこれでしょう。流石にLittle Richard6位)の方がヒットした。Paulのヴァージョンも忘れがたいね。

 

05640 I Almost Lost My Mind (アイ・オールモスト・ロスト・マイ・マインド/気も狂うほど) 56年1位

 Ivory Joe Hunter50年にR&BチャートでNo.1にした曲のカヴァー。まだバラードは許せるが、でもオリジナルを聴きたいね。

https://www.youtube.com/watch?v=T1B9V4TFM3U

 

05641 Friendly Persuasion (Thee I Love) (友情ある説得) 56年5位

 元はゲイリー・クーパー主演の同名映画の主題歌で、ディミトリー・ティオムキン作。ちょっと眠いかな。ゴールドディスク。

 

05642 Chains Of Love (恋のきずな) 56年10位

 5641B面。オリジナルは51年のJoe Turner。ホントにどの曲も品行方正になってるな。

 

05643 Don’t Forbid Me (温めてあげたくて〜ドント・フォービッド・ミー) 56年1位

 Elvisも歌ってるバラード。オーケストラはBilly Vaughn。ゴールドディスク。

 

05644 Anastasia (アナスターシャ/アナスターシア) 57年37位

 5643B面。イングリッド・バーグマンとユル・ブリンナーが主演した同名映画(邦題『追想』)のテーマ曲。作曲はアルフレッド・ニューマンで、これもBilly Vaughnのオーケストラ。

 

05645 Why Baby Why (ホワイ・ベイビー・ホワイ) 57年5位

 これは珍しくオリジナルのようだが、アップテンポのドゥーワップ風。ゴールドディスク。

 

05646 I’m Waiting Just For You (君を待ちわび) 57年27位

 5645B面。どちらもBilly Vaughnのオーケストラ。これもOtis Williams & The Charmsのカヴァー。

 

05647 Love Letters In The Sand (砂に書いたラヴ・レター) 57年1位

 7No.1(とJoel Whitburnには書いてるが、Wiki等では5週)。やっぱり大ヒットした曲は今聴いても違うねと思ったら、オリジナルは31年のTed Black & His Orchestraのヒット曲だった(6位)。大ヒットの要因は彼が主演したミュージカル映画『Bernadine』の挿入歌として使われたため。ゴールドディスク。

https://www.youtube.com/watch?v=lPNH3W_4zVE

 

05648 Bernadine (ねねバーナティーン/いとしのバーナディーン) 57年14位

 5647B面で、こちらが映画の主題歌。作曲はMoon RiverJohnny Mercer。軽いノリがいいかも。

 

05649 Remember You’re Mine (リメンバー・ユア・マイン) 57年6位

 牧歌的だなあ。Charlie GracieNo.1ヒット「Butterfly」を作ったBernie LoweKal Mannによる曲。ゴールドディスク。

 

05650 There’s A Gold Mine In The Sky (あこがれを空の彼方に) 57年14位

 5649B面。5647と同じ作者による38年の映画より。牧歌的というのか、わからんが、すっかりこの路線が定着してきた感じ。

 

05651 April Love (四月の恋) 57年1位

 彼が主演した映画の主題歌。『慕情』(Love Is A Many Splendored Thing)のSammy FainPaul Francis Websterの作曲。実にクラシカルな曲。ゴールドディスク。

 3年間20曲を何とか紹介したが、黒人のR&B、ドゥーワップのカヴァーから、Billy Vaughnがアレンジを担当した映画の曲中心にシフトしていったことがわかる。後者はクラシカルではあるが、黒人のパクリよりはずっといいんではないか? 明日は58年以降

« Clarke, Stanley (スタンリー・クラーク) | トップページ | Boone, Pat (パット・ブーン) 2/2(1958-1962) »

音楽 50年代 Boone, Pat」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Clarke, Stanley (スタンリー・クラーク) | トップページ | Boone, Pat (パット・ブーン) 2/2(1958-1962) »

無料ブログはココログ
2020年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー

最近のトラックバック