Taylor, Johnnie (ジョニー・テイラー)
スタックス後期の主役、Otis亡き後のレーベルを支えていたのは彼。と言っても、私が彼を知ったのは「Disco Lady」で、その後ブルース・ブラザーズで5407を聴いて、スタックスにハマっていったんだと思う。
Johnnie Taylor(1938-2000)は、アーカンソー州生まれ。昨日紹介したBobby Womackとの共通点は、Sam Cookeに見出されたこと、ゴスペルグループにいたこと。ニックネームは、Soul Philosopher。
5411、5416、5417以外は「Chronicle: The 20 Greatest Hits」に収録。
05407 Who’s Making Love (フーズ・メイキング・ラヴ) 68年5位
同じくBlues BrothersのカヴァーでヒットしたSam & Daveの「Soul Man」と並んで、スタックスを代表するジャンプナンバーの大ヒット。この後もプロデューサーのDon Davisと組んでヒットを飛ばし続けることになる。R&BチャートNo.1、ゴールドディスク。
https://www.youtube.com/watch?v=3RueCun_Bh8
05408 Take Care Of Your Homework (テイク・ケア・オブ・ユア・ホームワーク) 69年20位
5407と同一路線。
05409 Testify (I Wonna) (テスティファイ) 69年36位
この曲、何とGeorge Clinton作、Parliament(当時はThe Parliaments )60年代唯一のTop40ヒットのカヴァーなんだよね。全くそんな感じはしない、渋くていい曲。
05410 Steal Away (スティール・アウェイ) 70年37位
Jimmy Hughesの64年のTop40ヒットのカヴァー。こういう地味なスローミッドテンポのバラードが合ってるなあ。ピアノをフィーチャーしたオリジナルもいいけどね。
05411 I Am Somebody Part Ⅱ (アイム・サムバディー(パートⅡ)) 70年39位
Part ⅠとA・B面で出ているんだが、なぜかヒットしたのはPart Ⅱ。今までと路線がやや違って、Norman Whitfield っぽい? バックコーラスは「Stax Soul Singles」の桜井ユタカ氏の解説によれば、Dramatics。
05412 Jody’s Got Your Girl And Gone (ジョディーズ・ガット・ユア・ガール・アンド・ゴーン) 71年28位
5407以来のR&BチャートNo.1。この曲のバックコーラスもDramaticsらしい。
05413 I Believe In You (You Believe In Me) (ビリーヴ・イン・ユー) 73年11位
3曲めのR&BチャートNo.1でゴールドディスク。元はDon Davisが60年に作った曲らしい。
05414 Cheaper To Keep Her (チーパー・トゥ・キープ・ハー) 73年15位
ピアノをフィーチャーしたブルージーというかジャジーなナンバー。これはカッコいいねえ。でも、タイトルは「嫁さんキープしといた方が安上がりだぜ」。
05415 We’re Getting Careless With Our Love (ウィア・ゲティング・ケアレス・ウィズ・アワ・ラヴ) 74年34位
地味ではあるが、ちょっとドラマチックに歌い上げてます。
05416 Disco Lady (ディスコ・レイディー) 76年1位
初のプラチナムディスクとして知られるが、この曲が200万枚以上売れた初のレコードではなく、制度ができて初めてということ。この時期、往年のR&Bシンガーも皆ディスコに走ったが、この曲はその1つというわけではない(タイトルにDiscoとついてはいるが)。当時はピンと来なかったけれど、妙に耳に残るクセのある曲だね。プロデュースは相変わらずDon Davisだが、Staxが倒産したため、この曲はコロンビアからのリリース。R&Bチャート6週No.1。
https://www.youtube.com/watch?v=-3JkEoQ0Cz8
05417 Somebody’s Gettin’It (恋の邪魔者) 76年33位
4週No.1の次の曲としては地味だなあ。余勢でヒットか? これが最後のTop40ヒットに。
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