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2020年7月26日 (日)

Warwick, Dionne (ディオンヌ・ワーウィック) 2/2(1969-1987)

Img_0291 Img_0292  「Burt Bacharach Song Book」なる4曲入りEP(昨日の5379538153835387を収録)が家にあったので、ジャケットを載せとく。裏にバカラックとの出会いのことが書いてあった。60Driftersのレコーディングの時にバックコーラスの都合が悪くなり、急遽呼ばれたのがDionne、妹のDee DeeJudy Clayだった(Cissy HoustonDoris Troyの名前が出ている文献もあり)。そこに偶然居合わせたのがバカラックとデイヴィッドで、レッスンを重ね、セプターレコードのオーディションを受け、2年後にデビューにこぎつけたんだそうだ。

5390までは昨日も紹介したRhinoの「The Essential」に、5391以降は「The Definitive Collection」(グレイテスト・ヒッツ1962-1987)に収録。ただし、5394だけはどちらにも入っておらず、「Misty The Best Of Johnny Mathis」より。

 

05384 This Girl’s In Love With You (ディス・ガール/ジス・ガール) 69年7位

 Herb AlpertNo.1になった「This Guys In Love With You」の女性版。何で、こんなに名曲ばかり書けるのだろう。

 

05385 The April Fools (幸せはパリで/エイプリル・フールズ) 69年37位

 ジャック・レモン、カトリーヌ・ドヌーブ主演の同名映画(未見)の主題歌。もう少しヒットしても良かったのでは?

 

05386 You’ve Lost That Lovin’Feeling (ふられた気持ち) 69年16位

 Righteous BrothersNo.1ヒットのカヴァー。これはバカラックではなくて、フィル・スペクターマン&ワイル。オリジナルのソウルフルさがなくなって、面白くないなあ。Dionneは黒人でも全くR&Bの人ではないから、何故カヴァーしたのか?

 

05387 I’ll Never Fall In Love Again (恋よ、さようなら/恋よ、さよなら) 70年6位

 昨日紹介したブロードウェイ・ミュージカル「Promises,Promises」より超名曲。ディオンヌ×バカラックでは一番好きかな。♪もう2度と恋になんか落ちないわ、明日までは♪ 歌詞もいいねえ。Dionneはこんな風に軽快に歌っているのが一番。

英国ではTom Jones盤が2位、Bobby Gentry盤がNo.1になっている。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1

https://www.youtube.com/watch?v=FzQBOBoPg04

 

05388 Let Me Go To Him (恋に生きて/レット・ミー・ゴー・トゥー・ヒム) 70年32位

 Dionneにしてはソウルフルに熱唱の三拍子。

 

05389 Make It Easy On Yourself (涙でさようなら) 70年37位

 Jerry Butlerがオリジナルで、Walker Brothersで有名な曲だが、Dionne1stにも入っていた曲。なぜかライヴ録音をシングルカット。

ここまでは、5386を除いてバカラック&デイヴィッドの曲。セプターレコードを離れ、ワーナーに移った経緯は知らないが、低迷期に入ってしまう(5390もアトランティックだから、ワーナーでのヒット曲はゼロ)。

 

05390 Then Came You (愛のめぐり逢い) 74年1位

 久々のヒット、しかも初のNo.1ヒットはSpinnersとの共演。歌としてはDionneが主役だけど、曲としては当時絶好調のSpinnersの曲。後半のDionneの歌い方がかなりクセになる。ところで、ソロでのNo.1がないのに、人と組んでのNo.1が複数あるのはDionneJennifer Warnesだけらしい。

クレジットはDionne Warwicke And Spinners(最後にeがつく)。ゴールドディスク。

https://www.youtube.com/watch?v=L_PzcgyqMwE

 

05391 I’ll Never Love This Way Again (涙の別れ道) 79年5位

 アリスタに移って再び全盛期を迎えた彼女の最初のヒット。復活させたのは、プロデューサーBarry Manilow。どう聴いても彼の曲だよね(とは言っても、作曲をしているわけではないのも、いつも通り)。エンターテイナーDionne Warwickって感じ。

グラミー賞で最優秀ポップ女性ボーカル賞を受賞。ゴールドディスク。

 

05392 Deja Vu (恋にめぐり逢い) 79年15位

 これもBarry Manilowがプロデュース、バックボーカルにも参加している。こちらは、グラミー賞で最優秀R&B女性ボーカル賞を受賞。新しい彼女の路線が確立された感じ。曲はIsaac Hayes(共作)じゃないか。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1

 

05393 No Night So Long (愛の面影) 80年23位

 バカラックの大傑作The Look Of Loveが「恋の面影」だから、まぎらわしい邦題だなあ。地味だけど、安定路線。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1

 

05394 Friends In Love (フレンズ・イン・ラヴ) 82年38位

 黒人でソウルでない人というと最初に思いつく人が、女性ではDionne、男性ではJohnny Mathisだが、その2人のデュエット。それでも、まだDionneの方がソウルを感じるが。この曲は大物同士なのに何故か不発。クレジットはDionne Warwick And Johnny Mathis

 Johnny Mathisの項で紹介済みでした。

 

05394 Heartbreaker (ハートブレイカー) 82年10位

 一聴してBee Gees。ホント一時は食傷気味だったが、今改めて聴くとよくできてるし、Dionneもうまい。Barry Gibbがプロデューサーで、バックボーカル。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1

 

05395 How Many Times Can We Say Goodbye (さよならは一度だけ) 83年27位

 この頃はいろんな人と演っているんだな。これはあまりピンとこないが。クレジットはDionne Warwick And Luther Vandross

 

05396 That’s What Friends Are For (愛のハーモニー) 85年1位

 2曲めのNo.1は、AIDS研究のためのチャリティソング。バカラックと当時の妻キャロル・ベイヤー・セイガー82年に映画『ラブINニューヨーク』のために書いた曲だから、Dionneにとって久方ぶりのバカラックということになる。最初吹き込んだのはRod Stewart

こちらはDionneStevie Wonderのデュエットとして企画されたが、DionneGladys Knightを、アリスタの社長クライヴ・デイヴィスがElton Johnを推薦して、この4人になったとのこと(「ビルボード・ナンバー1・ヒットⅢ」より)。誰に軍配が上がったのかは知らないが、いきなりのハーモニカと存在感でStevieでしょうか? クレジットはDionne & Friends: Elton John, Gladys Knight and Stevie Wonder

グラミー賞でソング・オブ・ジ・イヤー、最優秀ポップボーカルグループ賞を受賞。R&Bチャート、アダルトコンテンポラリーチャートNo.1、ゴールドディスク。

 

05397 Love Power (ラヴ・パワー) 87年12位

 最後のTop40ヒット。これもバカラック&セイガーなんだ。Dionneが結構ハスキーに歌ってて、Jeffrey Osborneの声も特徴があるから面白い。なかなか淡々としてていいですね。クレジットはDionne Warwick & Jeffrey Osborne。アダルトコンテンポラリーチャートNo.1

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コメント

私にとってDionneは『I Say A Little Prayer』『Do You Know The Way To San Jose』『I’ll Never Fall In Love Again』の人、というイメージだった(ヒットチャートを賑わしただけでなくCMとかドラマの劇中歌等としても耳にした記憶があるんだけど妄想かな?)ので、『I’ll Never Love This Way Again』以降のAOR路線には「迷走を重ねてる」感が拭えなかった。
おっしゃる通り『I’ll Never Love This Way Again』はBarry Manilow、『Heartbreaker』はBee Geesそのもので、別にDionneがやらなくても、って曲だし(それでも前者はまぁよくできてるけど、後者は初めて聞いた時から耐えがたかった)。
ただ、『Then Came You』は完全にSpinnersだけど、その世界でうまくフィットしてる。
そういう見方をするなら、Bacharachの世界で最も輝いていた人、ということなのか?

◼︎That’s What Friends Are For
そんな中、この曲は名曲だと思うし好きでした。
『Pops, We Love You』(なぜヒットしなかったのか、全く不明!)を連想するのだけど、あちらがいかにもモータウンなのに対して、こちらは四者四様の個性が存分に輝いてる(個人的にはEltonが他の3人に全く引けを取っていないことに驚いたし、またそういう作りの曲であることもスゴイなと思っていた)。
> 誰に軍配が上がったのかは知らないが、
私は断然Gladysです!
まぁStevieも甲乙つけがたいけど。

◼︎Love Power
> なかなか淡々としてていいですね。
「淡々と」に反応したわけではないのですが、確かに一時期クセになってました。相当AORだけど。
サビが盛り上がらない感じが’Til Tuesdayの『What About Love』に似てます。

私に言わせれば、Dionneの魅力の99%はBacharachです。唯一の例外が「Then Came You」で、Dionneは全くR&Bの人ではないのに、ここでは生き生きとR&Bなんですよ。その鍵がプロデューサーのThom Bellで、彼の手がけた代表的グループはDelfonicsとStylisticsとSpinnersですが、明らかにBacharachの影響を強く受けています。彼だからこそ、Dionneの魅力を引き出せたのでしょう。
「Love Power」を聴いてて、実はかてぶしさんが頭に浮かびました。焦らしてなかなかサビに行かない、ようやく来たサビが盛り上がらない。でもいい曲です。大昔からのBacharachファンですが、これもBacharachだったんだというのが最大の発見でした。

バート・バカラックの伝記を読んだこともあったことを思い出しました。成功のためには、ちょっと強引になったり非情になったり、そしてそれを反省・後悔したり、と。日本でいうと性格的には財津和夫さんに似ているかも、とか思ったりしました。ディオンヌ・ワーウィックは、そうすると聖子ちゃん?

バカラックの伝記読んだことあるんですか、スゴいなあ。ディートリッヒとのいきさつが知りたいです。財津和夫がどんな人か知らないので、そちらのたとえはよくわかりませんが。

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