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2012年11月11日 (日)

Herman’s Hermits (ハーマンズ・ハーミッツ)

 ブリティッシュ・インヴェイジョンと一括りにしてるけれど、都市によってカラーも異なる。個人的なイメージで言えば、リヴァプール出身はBeatlesGerry & Pacemakers Searchersと甘酸っぱい感じ、ロンドン出身はRolling StonesYardbirdsKinks とちょっとワイルド、そしてマンチェスター出身はFreddie & The Dreamers Hollies、今日紹介するHermans Hermitsと一番甘さが際立っているかな。

 Peter Nooneがリードボーカルをとる 5人組。他の多くのグループとは異なり、自分たちでは曲を作らず、人の曲を採り上げたこともあって、ブリティッシュ・インヴェイジョンの中でも一番アイドルっぽい印象がある。シングルではJimmy PageJohn Paul Jones等のセッション・ミュージシャンが演奏していた。65-66年の米国での人気はBeatlesをも上回ったらしいが、67年頃から急激に失速。ただし、英国ではその後もしばらく人気を保ち続けた。プロデュースは全てMickie Most

 2枚組の「The Very Best Of Hermans Hermits」に全曲収録。

04323 Im Into Something Good (朝からゴキゲン) 6413

 Gerry GoffinCarole Kingの曲で、直前に元CookiesEarl Jeanでヒットした曲のカヴァーである。英国ではこれが唯一のNo.1ヒット。この甘く軽快なポップ・ソングがその後の彼らの路線を規定したように思える。

04324 Cant You Hear My Heartbeat (ハートがドキドキ) 652

 4323と同じ路線。キャッチーなポップ・ソング。

04325 Mrs. Brown Youve Got A Lovely Daughter (ミセス・ブラウンのお嬢さん) 651

 ミュージック・ホール風で古〜い曲のようだが、63年に俳優のトム・コートネイ(「長距離ランナーの孤独」「ドクトル・ジバゴ」)TVドラマで歌った曲。作曲も俳優のトレヴァー・ピーコック、アレンジはJohn Paul Jonesのようだ。Peter Nooneの頼りない甘い歌声と途中から出てくるコーラスがステキ。今まで知らなかったのだが、英国ではシングル・カットさえされていない。12位初登場は当時としてはスゴい記録であり、本国以上に米国で人気が沸騰していたことがわかる。

 チャートマニア的トリビアを書くと、この前のNo.1Wayne Fontana & The Mindbenders の「Game Of Love」、その前がFreddie & The Dreamersの「Im Telling You Now」で、3曲続けてマンチェスター出身のグループである。ゴールドディスク。

You Tube

04326 Silhouettes (シルエット) 655

 ドゥーワップ・グループRaysのヒット曲(Diamondsが競作)のカヴァー。Bob Crew が共作している。どんな曲でもHermans Hermits風にしちゃうのがスゴい。

04327 Wonderful World (ワンダフル・ワールド) 654

 すぐに前言を翻すけれど、このカヴァーはいただけないなあ。Sam Cookeの名曲がだいなしに?

04328 Im Henry VIII, I Am (ヘンリー8世君) 651

 4325No.1になったんで、同じミュージック・ホール風の曲ということで選ばれたんだろう。ただし、こちらは実際1911年に書かれた曲で、英国ではHarry Championというコメディアンによって有名になったそうだ。昔から不思議なんだけど、ヘンリーじゃなくてエネリー?って歌っているのは何故? やはり英国ではシングル・カットされてない。ゴールドディスク。

04329 Just A Little Bit Better (恋はハートで) 657

 典型的な当時のブリティッシュ・ビートって感じの甘酸っぱいポップス。Cメロの展開が好きだな。ブリルビルディングのソングライターであるKenny Youngの作品。

04330 A Must To Avoid (あの娘に御用心) 668

 この曲と4332は彼ら自身の主演映画「Hold On!」より。作ったのはダンヒルのP.F. SloanSteve Barriで、言われてみればGrass Roots というか、そんな感じがするね。

04331 Listen People (リッスン・ピープル) 663

 こちらは、Connie Francis 主演の映画「When The Boys Meet The Girls」より。Hermans Hermitsが本人役で共演しているんだが、これはConnie(Top40ヒットは64年が最後)のてこ入れだったんだろうな。曲を作ったのは、後の10cc Graham Gouldmanだ。確か、彼が作った「Bus Stop」もHermans Hermitsのためじゃなかったかな。単純な曲なんだけど、理屈じゃなくてこの手には弱い。アルペジオがステキ。

04332 Leaning On The Lamp Post (恋のランプ・ポスト) 669

 久々に、って1年ぶりだけど、43254328の路線。4325が良すぎたんで、それと比べるとなあ。叙情系の方が好きな私は食指が動かない。これも英国でのリリースなし。

04333 This Door Swings Both Ways (ドアーがスイング) 6612

 これはあまり面白くないなあ。

04334 Dandy (ダンディ) 665

 KinksRay Davies作。彼らしい洒落た曲だけど、Hermans Hermitsに合ってたかどうか。5位だから成功だが。これも英国でのリリースなし。 

04335 East West (イースト・ウエスト) 6627

 再びGraham Gouldman。彼らしい叙情的なワルツ。

04336 Theres A Kind Of Hush (見つめあう恋) 674

 彼ら最後の大ヒット。Carpenters のカヴァーの方を先に聴いたせいで、どうも純粋に評価するのが難しいな。いい曲だとは思うけれど。ゴールドディスク。

04337 No Milk Today (ノー・ミルク・トゥデイ) 6735

 3たび、Graham Gouldman。深みはないのだろうけれど、彼の曲は好きだなあ。歌い出しの♩No Milk Today♩がいい。って、それだけだが。米国では、4336B面。

04338 Dont Go Out Into The Rain (Youre Going To Melt) (雨にさようなら) 6718

 これもKenny Youngだけど、あんましピンと来ない。

04339 Museum (恋のミュージアム) 6739

 Donovanが書いた曲。メロディが明らかにDonovanだよ。サイケ入っているけど、今聴くと迷走としか見えないなあ。

04340 I Cant Take Or Leave Your Loving (恋は晴れのちくもり) 6822

 Tony MacAulayJohn Macleod作。彼らはいい曲沢山書いているけど(Foundations の「Baby Now That I've Found You」とか)、これも悪くない。米国では最後のTop40ヒットなんだが、この後Nooneが脱退する71年まで、むしろ英国では盛り上がっているんだよね。何故だろう。この後の曲もちゃんと聴いてみることにしよう。

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コメント

SAKURAM様
これも懐かしいですね、青春時代を思い出して又レコードをひっぱり出して聴いてみました。
ハーマンズ・ハーミッツ ゴールデン・アルバムというレコードです。‘リッスン・ピープル‘とか‘見つめあう恋‘あの頃は良い時代でしたね。

COUNTRY BOYさん、お久しぶりです。
ハーマンズ・ハーミッツは当時ハッピー・サウンドと呼ばれていたらしいですが、確かにハッピーでポップですね。
私も「リッスン・ピープル」は好きな曲です。
後のレッド・ツェッペリンのメンバーが演奏していたという話も、面白いです。

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