Sam The Sham And The Pharaohs (サム・ザ・シャムとザ・ファラオス)
Sam The Shamは39年テキサス州ダラス生まれの本名Domingo Samudio。名前からわかるようにメキシコ系。Pharaohsは彼が率いる5人組で、名前の通りファラオ(古代エジプトの王様。中近東の王様風もあり)の格好をしている(Samだけが扮している写真と全員がその格好の写真があるな)。その時点でかなりノヴェルティ色が強いんだが、まあそうなんだろうな。Samが弾くハモンドオルガンをフィーチャーしたテックスメックス風。今聴くとチープな感じが結構パンク。
全曲「The Best Of Sam The Sham & The Pharaohs」に収録。
04210 Wooly Bully (ウーリー・ブリー) 65年2位
最高位2位でありながら、何と65年の年間チャートNo.1に輝いている。Hot100に18週は当時としてはかなり長いから、そのためだろう。曲の方はオルガンとかけ声とサックスが売りかな。チープだ(半分褒め言葉)。タイトルはSamの猫のことらしい。ゴールドディスク。
04211 Ju Ju Hand (ジュ・ジュ・ハンド) 65年26位
4210と同一路線。こちらはハードではないけれど、Mitch Ryder & The Detroit Wheelsに近いものを感じる。
04212 Ring Dang Doo (リング・ダング・ドゥー) 65年33位
まあ、みんな同じだな。
04213 Lil’ Red Riding Hood (赤ずきんちゃん) 66年2位
もう1曲のNo.2ヒット(CashboxではNo.1)。ここでちょっと路線が変わる。狼の視点から赤ずきんちゃんのことを歌っている。最後、狼は(鳴き声が)山羊になったのか? どうもよくわからない。曲の方は「ワシントン広場の夜はふけて」みたいだ。ゴールドディスク。
04214 The Hair On My Chinny Chin Chin (あごひげおじさん) 66年22位
4213の余韻か、まだワオ〜ンとか言ってる。と思って、歌詞を見たら、今度は「三匹の子豚」なのね(タイトルは「三匹の子豚」に出てくる台詞)。Samは自分のバンドがノヴェルティっぽく捉えられるのが不満だったらしいが、こんな歌歌ってたらそりゃ仕方ないだろうと思った。
04215 How Do You Catch A Girl (娘を摑まえる方法) 67年27位
Samの声が初期のMick Jaggerみたいだなと思った。ちょっとブリティッシュっぽいね。邦題の娘は「おんなのこ」とふりがなが振ってあった。
« Luscious Jackson (ルシャス・ジャクソン) | トップページ | Luke, Robin (ロビン・ルーク) »
「音楽 60年代 Sam The Sham And The Pharaohs」カテゴリの記事
- Sam The Sham And The Pharaohs (サム・ザ・シャムとザ・ファラオス)(2012.09.25)
コメント
« Luscious Jackson (ルシャス・ジャクソン) | トップページ | Luke, Robin (ロビン・ルーク) »
■Wooly Bully
全然知らなかったけど、イイですねぇ。
■Ju Ju Hand
■Ring Dang Doo
初期の Rolling Stones 風?
■Lil’ Red Riding Hood
これもイイです。
>曲の方は「ワシントン広場の夜はふけて」みたいだ。
なるほど、そうも聞こえるか。
私は『朝日のあたる家』を思い出しました。
投稿: かてぶし | 2012年9月25日 (火) 12時40分
かてぶしさん、こんばんは。
知りませんでしたか?
オールディーズ・ファンの間ではそこそこ有名です。
確かに初期のミック・ジャガーに聴こえることがある。
「朝日のあたる家」とも言えますね。
投稿: SAKURAM | 2012年9月25日 (火) 20時29分
ご無沙汰してます。いやー懐かしいですね。
B面のAin’t Gonna Moveはどうですか。邦題「逃げやしないぜ」
投稿: COUNTRY BOY | 2012年10月 1日 (月) 16時07分
COUNTRY BOYさん、お久しぶりです。
「Wooly bully」のB面ですね。
聴いてみたら、思いのほか、R&Bなんで、驚きました。
投稿: SAKURAM | 2012年10月 1日 (月) 20時52分