Everly Brothers, The (エヴァリー・ブラザーズ) 2/2(1960-1967)
50年代のEverly Brothersは昨日紹介したが、今日は60年代。60年に彼らはバーバンクに本拠地を置く新レーベル!ワーナー・ブラザーズと100万ドルで10年契約を結ぶ。ケイデンスと袂を分かったのは、オーナーのアーチー・ブレイヤーとの音楽の方向性の違いと、やはり金銭面での不満だったようだ。ワーナーでの第1弾「Cathy’s Clown」は見事No.1に輝くが、ケイデンスも未発表の曲をシングルカットし、双方がヒットすることになる。
昨日と同様、注記のない曲は全て2枚組の「The Definitive Everly Brothers」に収録。
03077 Let It Be Me (恋の願い) 60年7位 これはCadenceから。オリジナルはフランスのジルベール・ベコーだが、アメリカで最初に大ヒットさせたのは彼ら。その後、Betty Everett & Jerry Butler、Glen Campbell & Bobby Gentry、Willie NelsonのカヴァーがTop40入り。超名曲だと思う。
03078 Cathy’s Clown (キャシーズ・クラウン) 60年1位 兄弟の自作としては唯一のNo.1(アメリカでは5週、イギリスでは7週)。粘るコーラスがアクセント。ローリングストーン誌のベスト500で149位。ゴールドディスク、R&BチャートNo.1。
03079 When Will I Be Loved (ホエン・ウィル・アイ・ビー・ラヴド) 60年8位 この曲を初めて知ったのは、Linda Ronstadtのヴァージョン。Philが作ったカントリーっぽいナンバー。Cadenceより。
03080 So Sad (To Watch Good Love Go Bad) (ソー・サッド) 60年7位 WarnerからDon作のバラード。美しいハーモニー。
03081 Lucille (ルシール) 60年21位 3080のB面は一転Little Richardの有名なロックンロール・ナンバー。Little Richardの狂気はないけれど、これはこれでいい。
03082 Like Strangers (ライク・ストレンジャーズ) 60年22位 Cadenceからの最後のTop40ヒットは、Bryant夫妻の曲。ソフトなバラードだけど、ちょっと地味。
03083 Walk Right Back (ウォーク・ライト・バック) 61年7位 映画音楽風のメロディだな。CricketsのメンバーだったSonny Curtis作。英国ではNo.1。
03084 Ebony Eyes (想い出の黒い瞳) 61年8位 3083との両A面。当時流行ったデス・ソングの1つで、途中でナレーションが入る。ソングライターはJohn D. Loudermilk。
03085 Temptation (テンプテーション) 61年27位 34年Bing Crosbyで3位まで行ったヒット。古い曲なのに、2人の力強いハーモニーが始まると、全くEverly Brothersの曲に。英国ではNo.1。
03086 Don’t Blame Me (ドント・ブレーム・ミー) 61年20位 33年Ethel Watersのヒット曲。バラードということもあるだろうけれど、こちらはオールド・スタイルって感じ。「Muskrat」「Walk Right Back」「Lucille」とカップリングのEP盤。
03087 Crying In The Rain (クライング・イン・ザ・レイン) 62年6位 Rightous Brothersが歌いそうなナンバーだ。Carole KingとHoward Greenfield作。
03088 That’s Old Fashioned (That’s The Way Love Should Be) (オールド・ファッション) 62年9位 最後のベスト10入り。この後に半年兵役に就いたのが人気の落ちた原因らしい。相変わらずのハーモニーを聴かせてくれるが、ホーンのアレンジがちょっとおかしい。「Definitive Pop: The Everly Brothers」に収録。
03089 Gone, Gone, Gone (ゴーン・ゴーン・ゴーン) 64年31位 初期のBeatlesって感じのロックンロール・ナンバー。というのは、順番が逆だが、Beatlesのコーラスが影響を強く受けているのがよくわかる。
03090 Bowling Green (ボウリング・グリーン) 67年40位 久々で最後のTop40ヒットは、時代を反映して、Associationみたい。
73年突然解散。その後2人は口もきかなかったらしいが、10年後に再結成。仲直りしてよかった、よかった。
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