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2011年5月16日 (月)

Vaughn, Billy, And His Orchestra (ビリー・ヴォーン)

 Billy Vaughnはロックエラに最も多くのヒット曲を飛ばしたオーケストラ・リーダーである。50年代後半から60年代前半にかけては、ロックンロールの隆盛の一方で、こうしたイージーリスニング・ミュージックも人気を保っていたのだ。19年ケンタッキー州に生まれ、52年ボーカル・グループHilltoppersの一員としてデビュー。50年代後半には当時の米国の音楽市場の15%を占めていたDOTレコードのディレクター/アレンジャーとして、Pat Boone、Gale Storm、Fontaine Sisters等を手がけた。ロックンロールやドゥーワップをPat Booneのために人畜無害化していた張本人ということになる(別に恨みはありませんが)。91年がんのため死去。
 EMIの「The Best Of Billy Vaughn」に全て収録。

02727 Melody Of Love (愛のメロディー) 54年2位
 ビリー・ヴォーン楽団初のヒットは1903年に書かれた曲。当時は多くのアーティストの競作になっているが(Four Aces、David Carroll、Frank Sinatra & Ray Anthony、Leo Diamond)、彼のインスト盤が最も成功している。サキソフォーンの音色が美しい。ゴールドディスク。

02728 The Shifting Whispering Sands (Parts 1 & 2) (シフティング・ウィスパリング・サンズ) 55年5位
 オーケストラをバックにしたナレーションとコーラス。Part1と2を合わせると6分近い。移動して囁く砂とは何なんでしょうか? 50年に作られた曲のようだ。Rusty Draper盤が3位まで行くヒットになっている。

02729 A Theme From (The Three Penny Opera) “Moritat” (三文オペラ) 56年37位
 これも当時競作の多かった曲。オリジナルはブレヒトとクルト・ワイルによる戦前の有名な戯曲から。競作したのは、Dick Hyman Trio、Richard Hayman & Jan August、Lawrence Welk、Louis Armstrong等。3年後にBobby Darinが「Mack The Knife」として大ヒットさせた。誰が演っても名曲だね。

02730 When The White Lilacs Bloom Again (すみれの花咲く頃) 56年18位
 これはHelmut Zachariasのバイオリン・ヴァージョンが有名。彼のヒット曲はすべてカヴァーだなあ。

02731 Raunchy (ラウンチー/ローンチー) 57年10位
 競作リストを挙げているばかりだが、Bill Justis(オリジナル)、Ernie Freemanも演っている。彼にしては珍しいR&Bのヒット。

02732 Sail Along Silvery Moon (浪路はるかに) 58年5位
 「Raunchy」とのカップリング。この辺がBilly Vaughnの代表曲かな? この美しいサックスが売りですね。37年のBing Crosbyのヒット曲。ゴールドディスク。

02733 Tumbling Tumbleweeds (タンブリン・タンブルウィーズ) 58年30位
 34年The Sons Of The Pioneersのヒット曲がオリジナル。相変わらずのBilly Vaughn調のサックス(彼が演奏していた訳ではないのかな?)。

02734 La Paloma (ラ・パローマ) 58年20位
 キューバのダンス音楽であるハバネーラを使って、19世紀のスペインの作曲家セバスティアーン・イラディエールが作ったポピュラー・ミュージックのスタンダード。

02735 Blue Hawaii (ブルー・ハワイ) 59年37位
 「ブルー・ハワイ」と言えばElvisの映画主題歌(61年)に決まっていると思っていたら、37年のBing Crosbyの映画「Waikiki Wedding」がオリジナルで、Elvisはリバイバルだったんだね。Elvisの2年前にBilly Vaughnも演ってました。

02736 Look For A Star (星を求めて) 60年19位
 何故か「恐怖のサーカス」というおよそ似つかわしくない映画の主題歌であることは、Garry Milesのところで紹介した通り。他にGarry MillsDean Hawleyが競作。これは本当にいい曲だと思う。

02737 Wheels (峠の幌馬車) 61年28位
 これは有名なメロディだけど、何かに使われていたんだろうか? のどかだなあ。オリジナルはString-A-Longs。

02738 A Swingin’ Safari (スウィンギン・サファリ) 62年13位
 最後のTop40ヒットはBert Kaempfertの曲。何かBanana Boatみたい。

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コメント

Pearly Shells 真珠貝の歌 は、チャートに入って無いのですね。約20年放送されていたNHK-FM(最初はAM)の石田豊氏のリクエストコーナーのテーマ曲として使用されていた曲であります。

ビリーボーンは、かつてNHKラジオ第一の夢のハーモニー、現在のラジオ深夜便でもよく耳にします。こういった点でも人畜無害なのでしょうね。

「真珠貝の歌」は有名ですね。
でも、Hot100にも入っていないみたいです。
ところで、「Hawaiian War Chant」ってのがHot100に入っているのですが、牧伸二の「ああやんなっちゃった」でした。

masaさんも書いておられますがビリー・ボーンといえば日本ではやはり「真珠貝の歌」ですね。私もリクエスト・コーナーは中学生の頃よく聴いてました。どの曲も大ヒットというわけじゃないんだがラジオでよくかかっていて耳に馴染んだ曲ばかりですね。「すみれの花咲く頃」は宝塚歌劇団のテーマじゃなかったですか。

COUNTRY BOYさんが書かれている通り、「すみれの花咲く頃」は宝塚歌劇団のテーマですね。

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