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2009年10月 5日 (月)

Chicago (シカゴ)

 このブログで紹介するアーティストとしては今までで一番ヒット曲が多い。35曲! シングルでもアルバムでも史上2番目に成功したアメリカのロックバンドである(ちなみに1位はBeach Boys)。それだけキャリアも長い訳だが、個人的には前半は大好き、後半は大嫌い(そういう人は多いと思う)。後半が好きな人もいると思うが、コメントが素っ気なくなりそうなのはご容赦。
 67年シカゴで結成。初期のメンバーはWalter Parazaider(ウォルター・パラザイダー=サックス)、Lee Loughnane(リー・ロックネイン=トランペット)、James Pankow(ジェイムズ・パンコウ=トロンボーン)、Terry Kath(テリー・キャス=ギター)、Danny Seraphine(ダニー・セラフィン=ドラムス)、Robert Lamm(ロバート・ラム=キーボード)、Peter Cetera(ピーター・セテラ=ベース)。ホーンをフィーチャーしてヒットを飛ばしていたBuckinghamsを手掛けていたJames William Guercio(ジェイムズ・ウィリアム・ガルシオ)をプロデューサーとして迎える。GuercioはブラスロックバンドとしてChicagoと並び称せられるBS&Tのプロデュースもしている。

01174 Make Me Smile (ぼくらに微笑みを) 70年9位
 アルバム「Chicago」(シカゴⅡ)より、Pankow作。ボーカルはCath。1stからのシングルはヒットせず、2ndB面の組曲「Ballet For A Girl In Buchannon」の中からカットされた記念すべき初Top40ヒット。

01175 25 Or 6 To 4 (長い夜) 70年4位
 「Chicago」(シカゴⅡ)より、Lamm作。ボーカルはCetera。シカゴと言えば「長い夜」。原題は午前4時25,6分前という意味。日本でもヒットした。この頃はギターがかなり前面に出てる。文句なしにカッコいいです。

01176 Does Anybody Really Know What Time It Is? (いったい現実を把握している者はいるだろうか?) 70年7位
 「Chicago Transit Authority」(シカゴⅠ)より、Lamm作。1174と1175のヒットを受け、1stアルバムからのヒット。デビュー時のバンド名はChicago Transit Authorityだったが、シカゴ市運輸局からクレームがつき、Chicagoと短縮することとなる。イントロがあって、メインの旋律が始まるところが好き。「長い夜」と双璧のカッコよさ。

01177 Free (自由になりたい) 71年20位
 「Chicago Ⅲ」より、Lamm作。新人バンドの最初のアルバム3枚が2枚組というのもスゴい(ちなみに4枚目はアナログ4枚組のライブアルバムだった)。「Travel Suite」という組曲の1曲。ファンキー!

01178 Lowdown (ロウダウン) 71年35位
 「Chicago Ⅲ」より、Cetera + Seraphine作。当時来日に合わせて日本語盤(詞は北山修)なんてのも出てヒットした(1181の日本語盤もあった)。

01179 Beginnings (ビギニングス) 71年7位
 「Chicago Transit Authority」(シカゴⅠ)より、Lamm作。何故この時期にこのシングルがカットされたのかはよくわからない。エンディングはサンバ風。アダルトコンテンポラリー・チャートNo.1。

01180 Colour My World (ぼくらの世界をバラ色に) 71年7位
 「Chicago」(シカゴⅡ)より、Pankow作。1179のB面。これも1174と同じ組曲からのナンバー。今までとは一転ピアノで始まるスローバラード。

01181 Questions 67 & 68 (クエスチョンズ67/68) 71年24位
 「Chicago Transit Authority」(シカゴⅠ)より、Lamm作。69年に出たシングルを短縮しての再発。曲の展開がホント面白い。これのB面がSpencer Davis Groupの名曲「I’m A Man」のカヴァー。ホントにカッコよかったシカゴは1stと2ndに尽きるね。

01182 Saturday In The Park (サタデイ・イン・ザ・パーク) 72年3位
 「Chicago Ⅴ」(彼ら初のシングル・アルバムで初のNo.1アルバム)より、Lamm作。イントロのピアノが印象的な初期の名曲の1つ。日本でもヒットした。ホント土曜日の公園の楽しい情景が浮かんでくる感じ。ベトナム戦争の終結を願う反戦ソングな訳だが。ゴールドディスク。

01183 Dialogue (Part Ⅰ&Ⅱ) (ダイアログ(パート1&2)) 72年24位
 「Chicago Ⅴ」より、Lamm作。学生運動の活動家役のCathとノンポリ学生役のCeteraの掛け合いで出来ている曲。シカゴが政治的であったのはこの頃までかな。

01184 Feelin’ Stronger Every Day (愛のきずな) 73年10位
 「Chicago Ⅵ」より、Cetera + Pankow作。Peter Ceteraの甘い歌声と言う意味では後期にもつながるだろう。但し、間奏やエンディング等の展開はシカゴらしい。

01185 Just You ‘N’ Me (君とふたりで) 73年4位
 「Chicago Ⅵ」より、Pankow作。その後AOR化していくシカゴを批判する人は多い訳だが(私もその1人)、この時点でもAORっぽいと言えばそうも言える。元来多くのメンバーがメロディメイカーとしても優れていたってことなんだろうが。ただし、ブラスはちゃんとフィーチャーされているし、間奏の展開はシカゴそのもの。ゴールドディスク。

01186 (I’ve Been) Searchin’ So Long (遥かなる愛の夜明け) 74年9位
 「Chicago Ⅶ」より、Pankow作。イントロが好き。というか、それに比べると中身はなあ。

01187 Call On Me (君は僕のすべて) 74年6位
 「Chicago Ⅶ」より、Loughnane作。ブラスがうまく使われているし、コンガとかも使ったラテン風味も、シカゴらしくっていい。アダルトコンテンポラリー・チャートNo.1。

01188 Wishing You Were Here (渚に消えた恋) 74年11位
 「Chicago Ⅶ」より、Cetera作。Beach BoysのCarl Wilson、Dennis Wilson、Al Jardineがバックコーラスを担当している。アダルトコンテンポラリー・チャートNo.1。

01189 Harry Truman (拝啓トルーマン大統領) 75年13位
 「Chicago Ⅷ」より、Lamm作。Rhinoが02年に出した「The Very Best Of Chicago」には全Top40ヒットが入っているのだが、何故かこの曲のみ未収録。トルーマンが原爆投下を決定した大統領のため、当時も日本のユーザーからクレームがついたりしているので、その辺が原因か? 曲はChicagoとしては異色で、30-40年代を思わせるノスタルジックな雰囲気(「ウィンチェスターの鐘」とかを思い起こさせる)。もちろんトルーマンの時代から来ているのだろうが。

01190 Old Days (追憶の日々) 75年5位
 「Chicago Ⅷ」より、Pankow作。ブラスバリバリの曲では最後のヒット。そのタイトルが「Old Days」ってのも何か皮肉。41位から17位に入って来て、当時勢いを感じたもんです。有名な曲ではないけど、好き。

01191 Another Rainy Day In New York City (雨の日のニューヨーク) 76年32位
 「Chicago Ⅹ」(ちなみに9枚目はベスト)より、Lamm作。カリブっぽい洒落た曲。スティールドラムが使われている。この曲がもっとヒットしてれば、その後のシカゴの展開ももう少し面白くなったんではないか。

01192 If You Leave Me Now (愛ある別れ) 76年1位
 「Chicago Ⅹ」より、Cetera作。この曲が初のNo.1に輝いたことが、その後のシカゴのAOR化を決定づけたと言われている。後期に批判的な私だが、当時この曲は嫌いではなかったなあ。これはまだ許せるんだよ。アダルトコンテンポラリー・チャートNo.1。ゴールドディスク。

01193 Baby, What A Big Surprise (朝もやの二人) 77年4位
 「Chicago Ⅺ」より、Cetera作。ここで初期シカゴが終わったと言える。というのも、78年にCathが銃の暴発事故(当時はロシアンルーレットと報道された)で亡くなったこと、そしてこのアルバムがGuercio最後のプロデュースになったためである。「If You Leave Me Now」の同路線だが、症状は明らかに悪化し始めている(どこにもひねりがないというか)。

01197 Alive Again (アライヴ・アゲイン) 78年14位
 「Hot Streets」(12枚目)より、Pankow作。Chicago+数字というタイトルをやめ、ジャケットもChicagoのロゴだけからメンバーが登場するものに替わった。Peter CeteraのAOR路線が当たることはわかったが、それでいいのか?ということなんだろう。あの路線ではホーンセクションは不要だし。この曲はブラスがフィーチャーされているものの、今ひとつ魅力に欠けるなあ。そして、シカゴはしばらく迷走することになる(シカゴに限った話ではないが、空前のディスコブームがその要因の1つである)。

01195 No Tell Lover (ノー・テル・ラヴァー) 79年14位
 「Hot Streets」より、Loughnane + Seraphine + Cetera作。これも甘いバラードなんだが、ブラスの使い方や曲の展開に前期のシカゴらしさを感じる最後の曲である。どーでもいいことだが、三十四か五(シカゴ)と言われていたのはこの頃ですね。

01196 Hard To Say I’m Sorry (素直になれなくて) 82年1位
 「Chicago 16」より、Cetera + David Foster作。Fosterの起用が当たり(1196〜1203は彼のプロデュース)、シカゴは再びヒットチャートの常連になる訳だが、私はすっかり興味を失うことになる。これ以降は曲の区別もつかないぞ。Bill Champlin(キーボード)が加入、レコード会社もFull Moonに移籍している(今まではColumbia)。アダルトコンテンポラリー・チャートNo.1。ゴールドディスク。

01197 Love Me Tomorrow (ラヴ・ミー・トゥモロウ) 82年22位
 「Chicago 16」より、Cetera + David Foster作。これはForeignerとかTotoとかに近い音だね。

01198 Stay The Night (ステイ・ザ・ナイト) 84年16位
 「Chicago 17」より、Cetera + David Foster作。これもTotoっぽいな。以下の曲についても、1曲ずつ何かコメントをしようと思っていたのだが、何度か聴いてあきらめた。申し訳ないが、全く私の性に合わない音楽なので。

01199 Hard Habit To Break (忘れ得ぬ君に) 84年3位
 「Chicago 17」より、Steve Kipner + John Parker作。ついに他の作曲家の作品に。破綻のなさが安心できるのかな。

01200 You’re The Inspiration (君こそすべて) 84年3位
 「Chicago 17」より、Cetera + David Foster作。アダルトコンテンポラリー・チャートNo.1。

01201 Along Comes A Woman (いかした彼女) 85年14位
 「Chicago 17」より、Cetera + Mark Godenberg作。REOスピードワゴン風? 意外にもPeter Ceteraがこのアルバムを最後に脱退。確かにソロでやっても同じことだよね。

01202 Will You Still Love Me? (スティル・ラヴ・ミー) 86年3位
 「Chicago 18」より、David Foster他作。

01203 If She Would Have Been Faithful… (フェイスフル) 87年17位
 「Chicago 18」より、Steve Kipner他作。

01204 I Don’t Wanna Live Without Your Love (リヴ・ウィズアウト・ユア・ラヴ) 88年3位
 「Chicago 19」より、Diane Warren + Albert Hammond作。

01205 Look Away (ルック・アウェイ) 88年1位
 「Chicago 19」より、Diane Warren作。アダルトコンテンポラリー・チャートNo.1。ゴールドディスク。

01206 You’re Not Alone (ユー・アー・ノット・アローン) 89年10位
 「Chicago 19」より、Jim Scott作。

01207 What Kind Of Man Would I Be? (ホワット・カインド・オブ・マン) 89年5位
 「Chicago 19」より、Jason Scheff(85年からのメンバー) + Bobby Caldwell他作。

01208 Chasin’ The Wind (チェイシン・ザ・ウインド) 91年39位
 「Twenty 1」より、Diane Warren作。

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音楽 70年代 Chicago」カテゴリの記事

コメント

ことChicagoに関しては、SAKURAM氏とはだいぶ好みが違うみたいだなぁ。
いや、実は自分でも不思議なのだが、後期(というか末期)のAOR路線、全然嫌いじゃないのですよ。
もちろん初期の『25 Or 6 To 4』とか『Saturday In The Par』とかはいい感じだと思ったし、歌詞の内容はともかく『Harry Truman』も「明るいアメリカ」的な曲調だけど意外に作り込まれていて悪くなかった。単調そうな『Old Days』も不思議と好きだったし、同じテイスト(だけど商業路線一本槍、「へぃ、いっちょ上がり!」みたいな感じ)の『Alive Again』さえも嫌いではなかった。
ただ『Another Rainy Day In New York City』は全く肌が合わなかったし『If You Leave Me Now』が決定的にイヤだった。
要するに私は、Peter Ceteraのボーカル(のAOR路線)が耐え難いのだな。
時代もあったのだと思うが、初期のアメリカ土着(って言い方も変だが)のロックっぽい音は個性的でいいのだけど、70年代半ばぐらいからなんかあまりやることがなくなっちゃって惰性で商売だけ続けてた感じがする。
後期こそ「商売」そのものじゃないか、と言われそうだが、売れセンを外さずきっちり市場のニーズに応えようとする姿勢は悪くない。David Fosterの起用とJason Scheffの硬質なボーカルは良質なバラード路線を成功させたと言えるのではないかな。
その意味では「Totoっぽい」というのはそうかもしれない。
ただForeignerとTotoを並べて「これはForeignerとかTotoとかに近い音」って言うのはナシじゃないですか?
極力マイナス・コメントを避ける私ではありますが、Foreignerだけは別。
私にとって最悪のアメリカン・ロック・バンドと言ってもいいほど相性が悪い。
彼らがガンガンヒットを飛ばすようになったあたりから、アメリカのポップソング市場に対する信頼が揺らいだのだよな(私の感覚が世間とずれ始めたとも言えるが)。
なんか、なーんにも考えずに商売だけしてる人達っぽくて、空疎なんだよなぁ。
Totoは対極。とにかくよく頭を使ってるイメージがある。
で、確かにどれもそっくりの曲作りでBarry Manilow的な感もあるんだが『Hard Habit To Break』『Will You Still Love Me?』『I Don’t Wanna Live Without Your Love』『Look Away』『You’re Not Alone』あたりの一連の作品は、「毎度安心してお使いいただけます」という感じできっちり楽しみました。

私が後期のChicagoがダメなのは、前期に思い入れがある分「裏切られた」という思いがあるのと、当時も毛嫌いしてろくに聴いていなかったためだと思います。特に後期になるほど、音が厚くなっていくのも苦手です。もう20年も経っているんで、「確かに曲はよくできている」という大人のコメントをするつもりだったんですが…。

私はリアルタイムシカゴは、wish you were hereからなんですが、丁度ベスト盤が出た時(シカゴ9か10)で、saturday in the park, 長い夜にノックアウトされました。
if you leave me nowも、当時湯川さんやみんな、いい曲だあと言ってたんですが、私はずっとイマイチでした。
かてぶしさん、SAKURAMさん両方のコメント、なるほどなと思います。

私はなんといっても  If You Leave Me Now  です Baby, What A Big Surprise はビミョーな感じ Hard To Say I’m Sorry は うへぇ と思い Love Me Tomorrow はポィっってカンジ Another Rainy Day In New York City  お洒落で大好きです

上にも書いた通り、私はIf You Leave Me Now以前にしか興味が持てません。

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