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2009年7月28日 (火)

Miracles, The (ミラクルズ)

 Miraclesを初めて知ったのは74年の「Don’t Cha Love It」。とても好きな曲だったが、既にSmokey Robinsonも抜けた後で、本当のMiraclesを知るのは少し後のこと。Linda Ronstadtの「Tracks Of My Tears」のオリジネイターとしてではないか。そう言えば、Miraclesはカヴァーされることが多い。Captain & Tennille、Beatles、Stones等々。それだけ影響力の大きなグループだということだろう。
 55年Smokey Robinsonを中心にデトロイトで結成された5人組(後に4人組)。Berry Gordy Jr.がモータウンを作るきっかけとなったのが、このグループであり、Smokeyはモータウンの副社長になった。Smokeyを始めとするMiraclesのメンバーは、彼ら自身のヒットを産み出したばかりでなく、Temptations、Mary Wells、Marvin Gaye、Marvelettes等にもヒット曲を提供している。つまりモータウンの中核をなしたグループであり、R&B、ソウルに与えた影響は計り知れない。2001年ボーカルグループの殿堂入り。

01030 Shop Around (ショップ・アラウンド) 60年2位
 モータウン初のヒット曲。私はCaptain & Tennilleのカヴァーで知った。「Please Mr. Postman」とかと並んで、いかにも初期モータウンって感じ。ミリオンセラーだが、モータウンはRIAAに加盟してなかったので、ゴールドディスクの認定は受けていない。クレジットはThe Miracles (featuring Bill “Smokey” Robinson)。Rolling Stone誌の500 Greatest Songs Of All Timeの495位。R&BチャートNo.1。

01031 What’s So Good About Good-by (ホワッツ・ソー・グッド) 62年35位
 Beatlesの「Ask Me Why」(「Please Please Me」収録)はJohnがこの曲に影響されて書いたらしい。MiraclesはモータウンとBeatlesの最大の接点だった。

01032 I’ll Try Something New (アイル・トライ・サムシング・ニュー) 62年39位
 後にSupremes & Temptationsがカヴァーで競演した曲。隠れた名バラード。

01033 You’ve Really Got A Hold On Me (リアリー・ガット・ア・ホールド・オン・ミー) 63年8位
  Beatlesが2ndアルバムでカヴァーしている名曲。ジョンとジョージのツイン・リード・ボーカルだった。お気に入りの3連です。R&BチャートNo.1。

01034 A Love She Can Count On (ラブ・シー・キャン・カウント・オン) 63年31位
 前作の「You’ve Really Got A Hold On Me」の路線だが、メロディのキャッチーさは少し落ちる。

01035 Mickey’s Monkey (ミッキーズ・モンキー) 63年8位
 バラードから一転、アップテンポなダンス・ナンバー。前作まではSmokeyの作品(共作もあり)だったが、これはH-D-Hの作品。Holliesがカヴァー。Monkeyはモンキー・ダンスのモンキーですね。

01036 I Gotta Dance To Keep From Crying (ダンス・トゥ・キープ・フロム・クライング) 64年35位
 これもダンス・ナンバー。H-D-Hの作品。Whoが好んでカヴァーした。Miraclesのブリティッシュ・インヴェイジョンへの影響の強さがわかります。

01037 I Like It Like That (好き、好き、大好き) 64年27位
 あまりキャッチーさが感じられないダンス・ナンバー。曲はSmokeyとメンバーの共作。

01038 That’s What Love Is Made Of (ザット・ホワット・ラブ・イズ・メイド・オブ) 64年35位
 1037に同じ。This is Miracles!という独自の境地に達するのは次作を待たねばならない。

01039 Ooo Baby Baby (ウー・ベイビー・ベイビー) 65年16位
 珠玉の名作バラード。Smokeyのファルセット、美しいコーラス、優しいストリングス。Linda Ronstadtは「The Tracks Of My Tears」だけでなく、この曲もカヴァーしてヒットさせている。Rolling Stone誌の500曲の262位。

01040 The Tracks Of My Tears (ほほを流れる涙) 65年16位
 Miraclesの最高傑作。Smokeyのファルセット、美しいコーラス、優しいストリングス。特にイントロのコーラスが期待感をあおる。「顔で笑って心で泣いて?」の歌詞も素晴らしい。DylanがSmokeyを「アメリカ最大の詩人」と評したのは、この曲とかを念頭に置いていたのでしょうか? Beatlesの「In My Life」はこの曲にインスパイアされて出来たとか。Rolling Stone誌の500曲の50位にランク。

01041 My Girl Has Gone (マイ・ガール・ハズ・ゴーン) 65年14位
 Miracles珠玉の三部作(だと私は思う)の掉尾を飾るのがこの曲。Smokeyのファルセット、美しいコーラス、優しいストリングス。しつこい? イントロのコーラスが「My Girl」(も彼らの作品だが)を思い出させる。

01042 Going To A Go-Go (ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー) 66年11位
 一転ダンス・ナンバーの傑作。サックスがカッコいいです。Rolling Stonesのライブでのカヴァーがヒットした。1039〜1042の4曲はアルバム「Going To A Go-Go」に収録。

01043 (Come ‘Round Here) I’m The One You Need (アイム・ザ・ワン) 66年17位
 これはH-D-H。アレンジとかFour Topsみたいで、彼らの曲としては異色。

01044 The Love I Saw In You Was Just A Mirage (まぼろしの恋) 67年20位
 この曲からクレジットがSmokey Robinson & The Miraclesに替わる。SupremesにもDiana Ross &がつくようになったし、モータウンの当時の戦略だったんでしょう。この曲自体はあまりピンと来ないんだけど。

01045 More Love (モア・ラブ) 67年23位
 隠れた名曲ではないか。60年代とは思えない新しさを感じるメロディ。後にKim Carnesのカヴァーがヒットしている。

01046 I Second That Emotion (アイ・セカンド・ザット・エモーション) 67年4位
 久々のベスト10ヒット。ミディアム・テンポのダンス・ナンバーだが、やっぱSmokeyの作る曲はお洒落だわ。R&BチャートNo.1。

01047 If You Can Want (イフ・ユー・キャン・ウォント) 68年11位
 この曲にも70年代のブラック・ムービーで使われてもおかしくない新しさがある。

01048 Yester Love (イエスタ・ラブ) 68年31位
 60年代後半って感じの音。Diana Ross & The Supremesに歌わせたらよかったんじゃないかなあ。

01049 Special Occasion (スペシャル・オケイジョン) 68年26位
 この曲はあまり印象に残らないなあ。洗練されすぎ?

01050 Baby, Baby Don’t Cry (ベイビー・ベイビー・ドント・クライ) 69年8位
 60年代後半っぽいなあ。かなり複雑な曲だけど、サビの♪Baby, Baby Don’t Cry♪の美しさで決まり。

01051 Doggone Right (ドッゴーン・ライト) 69年32位
 ギターの音が印象的。何故か「ドック・オブ・ザ・ベイ」を思い出した。

01052 Abraham, Martin And John (アブラハム・マーティン&ジョン) 69年33位
 珍しく他人の作品。68年にDionがヒットさせている。Abraham Loncoln、Martin Luther King、John & Robert Kennedyに捧げた曲。いい曲だとは思うが、彼らが取り上げる意味があったのか?

01053 Here I Go Again (ヒア・アイ・ゴー・アゲイン) 69年37位
 珠玉の三部作に近いところを狙ったんだと思う。1052のB面曲。1050〜1053はアルバム「Time Out」収録。

01054 Point It Out (ポイント・イット・アウト) 69年37位
 ブラック・ムービー路線?

01055 The Tears Of A Clown (涙のクラウン) 70年1位
 この曲が1位になったために、Smokeyのソロ転向が2年遅れることになった。元々は1044のB面に入っていた67年の曲。英国で「The Tracks Of My Tears」に続いて、涙(Tears)つながりでシングルカットされ1位になり、アメリカでもカットされた。私の評価としては、サーカス(クラウン)を意識したアレンジに尽きると思うが。Stevie Wonderも作曲に関わっている。R&BチャートNo.1。

01056 I Don’t Blame You At All (涙のふたり) 71年18位
 1055は昔の曲なのだけれど、明らかにその流れで出た曲だと思う。Smokey在籍時、最後のTop40ヒット。

01057 Do It Baby (ドゥ・イット・ベイビー) 74年13位
 72年にSmokeyがソロに転向し、Billy Griffinが加入しての初のTop40ヒット。冒頭で触れた「Don’t Cha Love It」に似た(というか、そっちが二匹目のどじょうなのだが)哀愁ディスコ路線。

01058 Love Machine (Part 1) (ラブ・マシーン(パート1)) 75年1位
 Miracles最後で最大のNo.1ヒット。ずっとMiraclesを聴いてた人は怒ったんだろうなあ。This is Disco!って感じのナンバー。♪ウウウウーイェ♪という低音に尽きると個人的には思う。

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コメント

■Love Machine (Part 1)

私は大好きだった。
iPhoneで現役です。

>♪ウウウウーイェ♪という低音に尽きると個人的には思う。

メタボ感満載のおじさんが妖しく腰を振って「押忍!」みたいなポーズでうなるんですよね。
そのあとずっとヒラで忠実に社業を支えてきました感を漂わせてるおじさんが軽く「イェーベイベー」と返すのが気に入ってました。
曲の最後のフェードアウト直前だけ、「イェーベイベー」の節がちょっと変わるんだけど、さりげないおじさんの自己主張が感じられて面白かった。

「イェーベイベー」もよかったですよね。
>曲の最後のフェードアウト直前だけ、「イェーベイベー」の節がちょっと変わるんだけど、
そこまではチェックしてなかった! もう1回聴き直してみます。

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