Turner, Ike & Tina (アイク&ティナ・ターナー)
Tina Turnerを初めて知ったのは多分映画「トミー」のアシッド・クイーンだし、その後80年代にソロとして大成功した時のイメージは強いけど、Ike & Tina Turner時代はほとんど聴いてこなかったというのが正直なところ。
16歳の少女Anna Mae Bullockが25歳のバンドリーダーIke Turnerと出会ったのは56年。Tinaという名前をもらい、バックシンガーとして雇われる。2人は58年に結婚、Ike & Tina Turner Revueの名前でハードスケジュールのツアーをこなしていく。当時はJBと並ぶライブアクトだったみたいだけど、ライブ盤も聴いたことがないので、コメントできず。
60年代後半からは白人マーケットの可能性に気づき、積極的にロックのカヴァーに取り組む。76年離婚。色んな話が明るみに出たが、あんまりそういうことには興味ないのでここでは触れない。80年代のTinaの成功については彼女の項で。91年ロックの殿堂入り。Ikeは2007年に亡くなった。
00931 A Fool In Love (ア・フール・イン・ラヴ) 60年27位
この曲を歌うはずだった男性シンガーがレコーディングに遅れ、替わりに歌ったTinaのボーカルが良かったので、彼女がレビューのリード・ボーカルになったということらしいのだが、どうも時期が合わない。元々は昔レコーディングされた曲ということか? Tinaのボーカルの迫力は既にスゴい。
00932 It’s Gonna Work Out Fine (イッツ・ゴナ・ワーク・アウト・ファイン) 61年14位
931よりは軽快な感じのR&Bナンバー。Tinaのシャウトは相変わらずスゴいが。彼女に絡んでるのはIkeだろうか? バック・ボーカルはMickey & Sylvia。あのSylviaだよ。
00933 Poor Fool (プア・フール) 62年38位
931とこの曲はIkeのオリジナル。この頃の曲はわりとオーソドックスなR&Bって感じで、Tinaのボーカルが突出している感じを受ける。ライブ盤を聴かないとしょうがないんだろうなあ。
ところで、この後しばらくTop40ヒットがないのだが、66年にPhil Spectorがプロデュースした「River Deep-Mountain High」という曲がある。Tinaに興味を持ったPhilがIkeに「スタジオに入るな」と大金を渡して作ったというとんでもない話(但し、シングルはIke & Tina Turner名義で出た)。その出来については毀誉褒貶が激しいのだが、アメリカでは大外れ(最高位88位)、イギリスでは3位というヒットになっている。
00934 I Want To Take You Higher (ハイヤー) 70年34位
この頃はBeatlesやRolling Stonesのカヴァーとか、いろいろやっている。この曲のオリジナルはもちろんSly & The Family Stone。結構オリジナルに忠実。名義はIke & Tina Turner & The Ikettesとなっている。IkettesはIke & Tina Turner Revueの3人組女声コーラスグループ(途中でメンバーは替わっているが)。
00935 Proud Mary (プラウド・メアリー) 71年4位
続いてCCRのカヴァー。彼ら最大のヒットであり、グラミー賞最優秀R&Bボーカルの受賞曲。Tinaの台詞入りで軽い感じで始まり、後半盛り上がる作りがいい。ライブではないが、このままライブで演ってもいいノリ。932と同じ疑問なのだが、バックで歌っているのはIke?(YouTube観たらそうみたいですね) ゴールドディスク。
00936 Nutbush City Limits (ナットブッシュ・シティ・リミッツ) 73年22位
デュオとしては最後のTop40ヒット。NutbushはTinaの生まれたテネシー州の町で、彼女の半自伝的な曲だそうだ。
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「音楽 60年代 Turner, Ike And Tina」カテゴリの記事
- Turner, Ike & Tina (アイク&ティナ・ターナー)(2009.06.09)
ティナ・ターナーってカッコいいですよねえ。
パンチが効いてて思わず踊りだしたくなる感じ。
久々(既に一ヶ月ぶりくらい?!)に覗いてみました。
投稿: おけい | 2009年6月17日 (水) 20時16分