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2008年8月 9日 (土)

Supremes, The (シュープリームス)

 ついに大物を取り上げる。いや、今までのアーティストが大物でなかったということではなくて、Top40ヒットが30曲を超えるので、大物ということです。
 60年代最高の女性ボーカル・グループ、というかオール・タイムで最もヒットした女性ボーカル・グループ。ヒット曲でビートルズに唯一対抗できたアーティストとも言える。No.1ヒットは12曲。5曲連続No.1の記録を持つ(その後ビー・ジーズが6曲連続を達成)。人種を超えて受け入れられた初めての黒人グループでもあった。
 59年にデトロイトでザ・プライメッツとして結成され、61年ザ・シュープリームス(最近はスプリームスと表記されることも多いが)に改名、モータウンと契約。メンバーはDiana Ross(ダイアナ・ロス)、Mary Wilson(メアリー・ウィルソン)、Florence Ballard(フローレンス・バラード)。

00072 When The Lovelight Starts Shining Through His Eyes (恋のキラキラ星) 63年23位
 鳴かず飛ばずだったシュープリームスの初めてのTop40ヒット。なぜヒットしたか、その理由はこの曲からHolland-Dozier-Holland(通称H-D-H、ブライアン・ホーランド、ラモン・ドジャーエディ・ホーランド)の曲になったからでしょう。
 ポップで彼ららしい曲が聴けます。以降、00088まですべて彼らの曲。

00073 Where Did Our Love Go (愛はどこへ行ったの) 64年1位
 初のNo.1ヒット。ここから5曲連続のNo.1ヒットという記録が始まる。私がシュープリームスを知ったのもこの曲。当時ハマってたJ.Geils Band(Jガイルズ・バンド)がライブで演ってて、すぐに気に入った。71年のDonnie ElbertのカバーもTop40入りしている。ソフト・セルもカバーしていたな。
 最初はマーヴェレッツのために書かれたが、彼女らが気に入らなかったため、シュープリームスに回ってきたらしい。シュープリームスも渋々レコーディングしたらしいが、このポップさ(ソウルっぽくなさ)がいやがられた理由なんだろう。それゆえ、逆に白人の聴衆にもウケたのだと思うが。
 手拍子とダイアナ・ロスの声がとにかくかわいい。今でも彼女らの曲では1,2番目に好きな曲。Rolling Stone誌の500 Greatest Songs Of All Timeの472位。

00074 Baby Love (ベビー・ラブ) 64年1位
 「愛はどこへ行ったの」の続編みたいな曲ではあるな。4週連続1位だから、シュープリームス最大のヒットだ。Rolling Stone誌の前掲ランクの324位。
 安室奈美恵が「Vidal Sasoon」とのタイアップで出した「60s 70s 80s」の内60sに当たる「New Look」はこの曲のリメイク。70sはアレサ、80sはアイリーン・キャラ。

00075 Come See About Me (カム・シー・アバウト・ミー) 64年1位
 ここまでの4曲はすべてアルバム「Where Did Our Love Go」より。これもよくできた曲。特にコーラスがシュープリームスの中でも一番好き。YouTubeの画像があまりに可愛らしいので、リンクしてしまった。

00076 Stop! In The Name Of Love (ストップ・イン・ザ・ネム・オブ・ラブ) 65年1位
 日本では一番有名な曲かもしれない。ストップといって片手をかざす振りは有名。モータウンは振り付けを見るのが楽しいんだよね。テンプスの振りも大好き。

00077 Back In My Arms Again (涙のお願い) 65年1位
 5曲連続No.1の最後。R&BチャートでもNo.1。上記の曲はいずれもR&BチャートではNo.1になっていないが、その理由は何故か64年だけR&Bチャートがなかったため。

00078 Nothing But Heartaches (悲しみがいっぱい) 65年11位
 アップテンポ。ちょっと単調なところが、No.1になれなかった理由か? これも振り付けが可愛いけど、全部リンクしててもきりがないんで、興味あったらYouTubeで探してみて。

00079 I Hear A Symphony (ひとりぼっちのシンフォニー) 65年1位
 アップテンポの「Nothing But Heartaches」でNo.1連続記録を逃したせいか、ミディアムテンポで勝負? これもまたよくできた曲だね。最後の延々と続くサビが好き。

00080 My World Is Empty Without You (二人だけの世界) 66年5位
 再び1位になれず。よく聴くとストーンズの「黒くぬれ」に似てる気がするが、どちらが先なのか?(米国でのヒットはどちらも66年だが、こちらの方が先)

00081 Love Is Like An Itching In My Heart (乱れるハート) 66年9位
 2曲連続1位を逃す。これもちょっと単調な気がするなあ。

00082 You Can’t Hurry Love (恋はあせらず) 66年1位
 この曲から再び4曲連続No.1を記録する。フィル・コリンズが83年にカバーしてヒットさせた。昨年auのCMソングにも使われてたね。
 ところで、この曲のベースのリズムは何と呼ぶのか知らないが、とにかくよく使われている気がする。プリプリの「ダイアモンド」とか、広末の何て曲だったっけな? スピッツも何て曲だっけ? これはH-D-Hの発明なんだろうか?

00083 You Keep Me Hangin’ On (キープ・ミー・ハンギン・オン/恋はおしまい) 66年1位
 これも有名な曲。私もだけど、サイケデリック・ロックのヴァニラ・ファッジのカバー・バージョンを先に聴いた人も多いと思う。キム・ワイルドの87年のカバーはNo.1になっている。
 「恋はあせらず」とこの曲はスタンダードの域でしょう。Rolling Stone誌の前掲ランクの339位。

00084 Love Is Here And Now You’re Gone (恋ははかなく) 67年1位
 前の2曲と比べると地味。ダイアナ・ロスの語りが効いたんだろうか。但し、前の2曲に引き続き、この曲もR&BチャートでもNo.1になっている。

00085 The Happening (恋にご用心) 67年1位
 実はシュープリームスで1,2番目に好きな曲。イントロから陽気でうきうきしてくる。あまり取り上げられることはない曲だが。
 アンソニー・クイン、フェイ・ダナウェイが出演している映画「真昼の衝動」(原題は曲名と同じ)の主題歌。

00086 Reflections (リフレクションズ) 67年2位
 この曲からDiana Ross And The Supremes名義。フローレンス・バラードからPatti LaBelle’s Blue BellsのメンバーだったCindy Birdsong(シンディ・バードソング)にメンバーチェンジ(事実上のクビだたt)。フローレンスの悲劇を元に脚色したのが、ミュージカルになり、最近映画にもなった「ドリームガールズ」。私はネルソン・ジョージの著書「モータウン・ミュージック」(原題はWhere Did Our Love Go)とかで、その顛末はさんざん読んだので、とても映画を見る気にはなれない。フローレンスは76年32歳の若さで心臓発作で亡くなっている。
 ところで、この曲はいきなりサイケに始まります。

00087 In And Out Of Love (イン・アンド・アウト・オブ・ラヴ) 67年9位
 ここのところ新機軸を打ち出していたシュープリームスが昔の感じに戻った曲かな。

00088 Forever Came Today (幸せよいつまでも) 68年28位
 H-D-Hがモータウンを離脱したため、これがH-D-H最後の曲。待遇面とかでいろいろ不満があったらしい。Top40ヒットとしては最低位にとどまったが、何故かはよくわからない。それほど悪い曲ではないと思う。

00089 Some Things You Never Get Used To (愛の終着駅) 68年30位
 H-D-H後の1曲目。アシュフォード&シンプソンの曲。カスタネット?がうまく使われている。

00090 Love Child (ラブ・チャイルド) 68年1位
 起死回生となったNo.1ヒット。Pam Sawyer、R.Dean Taylor、Frank Wilson、Deke Richardsの4人がベリー・ゴーディ(モータウンの親玉)にホテルに缶詰にされて作った曲だそうだ。アップテンポだが、悲しげな曲が印象的。ラブ・チャイルドは私生児の意味でモータウン社会派路線の1曲でもある。
 68年の曲だけど、明らかに70年代に近い感じ。YouTubeで見ると今までのシュープリームスとは格好が全く違うんで驚く。イントロの部分がジャネット・ジャクソンの「You Want This」でサンプリングされている。

00091 I’m Gonna Make You Love Me (君に愛されたい) 68年2位
 Diana Ross And The Supremes & The Temptations名義。やや人気にかげりが見られたところでのテコ入れ企画か? モータウンはデュエットの掛け合いが多いけど、これもいい曲。ダイアナ・ロスのソロ・パートが「Look It Here」と始まるところ、後半でエディ・ケンドリックスがシャウトで入ってくるところが好き。

00092 I’m Livin’ In Shame (スラムの小鳩) 69年10位
 ラブ・チャイルドに続く社会派。音的にもパート2って感じ。シュープリームスのメンバーも貧しいエリアの生まれだから、それを重ね合わせたのだろうか。

00093 I’ll Try Something New (アイル・トライ・サムシング・ニュー) 69年25位
 Diana Ross And The Supremes & The Temptations名義2曲目。「君に愛されたい」に比べると落ちる。Smokey Robinson(スモーキー・ロビンソン)の曲でオリジナルは彼のMiracles(ミラクルズ)。

00094 The Composer (コンポーザー) 69年27位
 これもスモーキーの曲。あまり食指動かず。

00095 No Matter What Sign You Are (星空のラブ・サイン) 69年31位
 ベリー・ゴーディ自らシュープリームスの曲作りに復帰。ミュージカル「ヘアー」の「アクエリアス」に触発された曲らしいが、これもイマイチだな。

00096 Someday We’ll Be Together (またいつの日にか) 69年1位
 シュープリームス最後のNo.1 (R&Bチャートでも1位になった)。ダイアナ・ロスはこの曲を最後にシュープリームスを脱退し、ソロに。久々にいい曲だ。イントロのストリングスから歌い出しまでがとてもいい。お別れ企画としてもよくできている。しかし、メアリーもシンディもレコーディングに参加しておらず、実質ダイアナのソロ。
 曲作りにはJohnny Bristol(ジョニー・ブリストル)が関わっている。後、元ムーングロウズのHarvey Fuquaも。Janet Jacksonが「If」でサンプリングした。

00097 Up The Ladder To The Roof (愛の階段) 70年10位
 ダイアナに変わってJean Terrell(ジーン・テレル)が参加。以下のメンバーチェンジはめんどくさいので、もう書かない。ここから後はあまりちゃんと聴いてないんだよな。この曲はサビの「Up The Ladder To The Roof」というところに尽きるな。

00098 Everybody’s Got The Right To Love (恋のライセンス) 70年21位
 この頃のシュープリームスの衣装は、いかにも70年代って感じになってる。スリー・ディグリーズみたいなというか。曲はあまりピンと来ないな。

00099 Stoned Love (ストーンド・ラブ) 70年7位
 ダイアナが抜けて唯一の、そして彼女等最後のR&BチャートNo.1ヒット。割と60年代を思い起こさせる曲ですね。

00100 River Deep–Mountain High (リバー・ディープ・マウンテン・ハイ) 70年14位
 The Supremes & Four Tops名義。大プロデューサーであるフィル・スペクターが66年にアイク&ティナ・ターナー(実質はティナのソロ)のために作った曲のカバー。さすがに名曲だね、これは。「君に愛されたい」みたいなビッグ・グループ同士の競演の醍醐味はあまり感じないけど。

00101 Nathan Jones (ネイサン・ジョーンズ) 71年16位
 イントロから急に70年代前半のブラックっぽくなった。ポスト・ダイアナのシュープリームスではこれが一番カッコいいんでは。

00102 Floy Joy (フロイ・ジョイ) 72年16位
 同名のアルバムは、スモーキー・ロビンソンがプロデュースし、全曲を作曲している。

00103 Automatically Sunshine (オートマティカリー・サンシャイン) 72年37位
 これもスモーキー。タートルズの「Happy Together」に似てるなあ。ということは、好きなんだが。

00104 I’m Gonna Let My Heart Do The Walking (レッツ・マイ・ハート・ドゥ・ザ・ウォーキング) 76年40位
 最後のTop40ヒット。私がリアルタイムで聴いたのはこの曲だけなんだよね。これはディスコもの。77年に唯一のオリジナル・メンバーであるメアリーが独立、その後もシュープリームスは続いているが、これをもってシュープリームス終了とするのが普通。
 さすがにこれだけの曲数をちゃんとコメントするのは無理だ。正直70年代のはほとんど聴いてなかったしなあ。←言い訳

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